カテゴリー「芝居」の記事

2013年3月 1日 (金)

猫のホテル「あの女」@ザ・スズナリ

小学校からタイヤが消えていくのが不思議な八橋壮太朗です。

最も敬愛する猫のホテル、最新公演「あの女」を見てきました。いつも通り、ネタバレ含めて書いていきますのでご了承のほどよろしくお願いいたします。ネタバレが嫌な人は、このページを離れて、スズナリへ行きましょう(^^

猫のホテル「あの女」
作 千葉雅子
演出 ノゾエ征爾
出演 中村まこと 森田ガンツ 市川しんぺー
会場 ザ・スズナリ@下北沢

もう、何年前の事か忘れましたが、猫のホテルの公演を見て心をわしづかみにしてくれたのは、上演前に行われるケータイ小芝居(ケータイ電話はOFFしてねというのを寸劇チックに披露)でした。いまだに覚えている千葉さんとしんぺー師匠の掛け合い。今回の「あの女」では、それが豪華になって帰ってくる!ということでウキウキして見に行きました。ゲスト回があって、ボクが狙ったのはもちろんヨーロッパ企画の本多力君の回。ちゃっかり見られました。やっぱり、ヨーロッパ企画と猫のホテルは、ウマが合う。「おかっぱ」であいうえお作文をやるとか、ベタなのに楽しい。以前、「芝浦ブラウザー」という公演で市川しんぺー師匠meetsヨーロッパ企画という状態でしたが、今回は本多力君meets猫のホテルでしたね。どうでもいいことですけどボクには大きなことです(笑)
そして今日も年々魅力を増している佐藤真弓さんを見れてウレシいスタート。年齢とともに魅力が増すってスゴいっすよマジで。

さて、内容に触れる前に今回のキャスト3人ということが、なんとも感慨深いんでしょうね。ボクは取り立てて関係者でもないのですが、20年30年も一緒に芝居してる男たち3人というのは、ただそれだけで感じるものがありますね。出演されてる3人の心境はいかに?と思うんですが、まあ、いつも通り、粛々とされているのでしょうね。3人、ホントに仲がいいんだろうなあ。しんぺー師匠とガンツさんがシアタートップスに客演してたときに、たまたま入り口で中村さんに遭遇したときも、ああ、仲いいシニアっていいな〜と思いましたもの。シニアよわばりですいません…。
それにしても、スズナリとは言えシニア男性3人キャストで平日なのに客席が埋まること埋まること。関係者風の人がいることを割り引いてもスバラシイですね。
ボクは千葉雅子さんのつくるお話が、妙に好きなんです。泥臭さとレトロが持ち味で、ややメルヘンなスパイスが効いてる割には、そこを全面に推し出さないスマートさ。かっこつけたい、恥ずかしい、欲をかく、逃げたい、感情的になる。そんな人間らしさをやり過ぎないトーンで展開する猫のホテル。東京でしか見られないのがもったいないですね。

さて、内容です。
チラシを見て、ある女に振り回される3人の男の姿が展開されるのかと思っていました。ある意味それはそうでしたけど、配役のところに検事とか弁護士って書いてあるので、法廷もの?オフィス?とか思ってたんですが。ふたを開けてビックリ。山の池辺にあるボロ小屋のような家ということみたい。そして、そこで3人は何をやっているのか?どういう関係なのか?そんなことを考えながら最後まで見て行くことになります。ボクの好きなスタイルですね。断片を拾って行って、だんだん見えてくるという。
自分のメモとして端的に書くと、結婚詐欺師(あの女)に被害にあった中村まことさんが人の少ない山の中で暮らしている。事件が結婚詐欺で、被害にあった男性が何人も死亡している事件ということでマスコミでも話題になって大変だったという経緯があり、今に至っている。そこに市川しんぺー担当検事が現れ、中村まことさん演じる被害者に、ねちーっこくカラんでくる。しばらくすると、詐欺師(あの女)の担当弁護士だった森田ガンツさんがやってきて…。「あの女」にまつわる引きずってる思いを裏に、3人が過ごす不思議な1日を描いている。そんなところでしょうか。
超ネタバレですけど、事件はもう10年以上前に終わっていて、ガンツ弁護士は当時話題だった事件を掘り返して本を出版したい、カネに困っているという設定。しかし、しんぺー師匠は、「あの女の刑が執行されたと伝えに来た」とは言うものの、どうもオカシイ。いったい、被害者に今さら何をカラみに来ているんだろう?そう思っていたら、どうも弱年性の認知症か何からしい。だから同じことを繰り返し話をするために、なんども中村まことさんの隠居を訪れているらしい。そんな、「あの女」に振り回された3人のお話でした。なんか、言い方に困るんですけど、この手の話ってボクは苦手なほうなんですけど、千葉さんのお話というか、猫のホテルだけはこのテイストがたまらなく好きなんです。なんでですかね。ホント。

今回はノゾエ征爾さんが演出で、照明を使った手堅い魅せ方と、効果音の面白い組み合わせで楽しませてくれます。照明を使った演出は、猫のホテルの持ち味をキープしつつ新しさを感じられて好感触。小劇場でもスケール感を感じられて良かったです。効果音を使った演出は、遊び心があって、軟/硬どちらも併せ持つ猫のホテルにピッタリ。持ち味と持ち味のシナジーが、どういう結果としてステージになるのか、観客に伝わるのか。ボクが感じたのは、泥臭さがちょっぴりセーブされて、視覚聴覚でのパフォーマンスがプラスアルファされて、いつもよりは「ショー」っぽい。

役者さんについて。
中村まことさんは、素を見せないような陰のある雰囲気がピッタリ。昔気質の頑固オヤジとか、職人とか、すごく似合いますよね。
森田ガンツさんは、衣装がものすごく似合っててステキ。いつも割食った役どころが多めと思っていたので、とてもウレシかったです。密かにガンツさんをもっとみたいと思っているひとは、数知れずだと思います。ガンツさん主演のお話とか見たいです。
市川しんぺー師匠は、まあ、その、ハムが、、いや、自慢のもち肌が拝見できました。心の中で「キター」と叫んでいたのはボクだけでしょうか。ボクだけでしょうね(笑)3人の中で、最も全体のバランスを意識していた動きをされていたのではないでしょうか。
それにしても90分ぐらいのお芝居を3人で続けっぱなしっていうのは、地味にスゴい。やり過ぎない力加減で行きつつ。さすがベテラン陣!

総括としては、良い悪いということではなくて、小劇場が好きな人たちのパワーを貰えるステージでした。
ありがとうございました。

2012年12月14日 (金)

ヨーロッパ企画「月とスイートスポット」@本多劇場

スイートポテトが大好きな八橋壮太朗です。

奇跡的に時間が空き、奇跡的にチケットが取れ、奇跡的にトークショーまで聞くことができたヨーロッパ企画「月とスイートスポット」の芝居感想メモでございます。おそらく、今年は劇場に行くのはこれで最後でしょう。去年も一昨年も猫のホテルで年を締めくくっていた気がするんですが、今年はヨーロッパ企画でした。さて、時間もないのでサクサクっと書いていきます。

ヨーロッパ企画 第31回公演「月とスイートスポット」
作・演出 上田誠
出演 石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力/望月綾乃(ロロ)、加藤啓(拙者ムニエル/モッカモッカ)
於 本多劇場

マジ時間の隙間をぬって書いているので箇条書きにて候。
つまりいつもどおりネタバレ含みそうなんでよろしくお願いします。

・最適化というかバランスがものすごく良くなってて、いい仕上がり!
・今回は中川さん目線を中心にして見られた。前も、そういうときがあった気がする。中川さんを軸に見ると、ものすごく入っていけるし落ち着きます。安定感抜群ですね。
・諏訪さん=ハワイがハマっててウケる
・角田さんはキャラを出すギリギリ手前で出し惜しみさせられてるとしか思えない。見せ場増やしましょうよ…!
・ピンで露出が多くなってきた人たちは、なんか控えめに見えたんですが気のせいでしょうか。
・酒井さんといえばメカニック担当ですね。出た!ある種、違う役回りでも見たいっす。
・あいうえお順でいつもトップバッターな石田さんも、安定感出てるんですけど、なんだろう、いい意味での軸じゃない感じがスゴいすよね。いつまでもガンダムに乗り続けてください(笑)
・土佐さんは、今回ハマり役だと思う。キーパーソンでもあるし。
・永野さん&本多さんは、さっきも言ったピン露出多めな分、なんか控えめっぽいっすね。本多さんは持ち味出てたけど、もっといじられてましたよね。
・西村さんは、重要なのに出番もセリフもほとんどないという、もったいない…。もっと見たいっす!
・そして客演のお二人。何度もお目にかかっている加藤啓さん。柄の悪い人たちの雰囲気をリードしてくれてますね。バッチリ。なんか、ブリティッシュマフィアとか似合いそうですよね。
・望月綾乃さんはお初にお目にかかります。いや、もっと悪ノリしても良かったんじゃないすか(笑)。なんか、地のステキさが垣間みれてしまって、もうちょっとブチキレて欲しかった!
・山脇唯さんバージョンも見てみたいっすね。どう考えても望月さんポジションで。カワイイ声で威勢をはってほしいっす。

トークショーで、上田誠アニキ(勝手にアニキよわばり)を久しぶりに生で見ましたけど、相変わらずお元気そうで。やたらとエチュードの話を聞きましたけど、なんというか全体のバランスの取り方とか、最後のシメ方とか、構成力とか、たぶんハンパなく上がってると思う。表面的には、そんなにグイグイ伝わってこないんだけど、土台がしっかりしてるなー、と思わされました。

そしてハッキリ言っちゃいましょう。ヨーロッパ企画の人気が出過ぎて寂しいっす(笑)。基本的に言いたくないセリフなんだけど!そしてもうひとつ言いたくないセリフ「最初のころはスズナリでも当日券で見れたのに!」。いつも見てます感を言うのは、あんまりしたくないけど、時間割愛のために思った事をバシバシ書いてます。

あ。思い出した。舞台装置が、今回もとてもいい感じです。ヨーロッパ企画の公演は、そこそこ見てますけど、なんか賞とか受賞してもおかしくないと思うんすけどね。なんか触れられませんよね。
ということで、ヨロッパ通信も最新号発売中ですよね、諏訪さん!

ヨーロッパ企画 第31回公演「月とスイートスポット」
http://www.europe-kikaku.com/projects/e31/main.htm

2012年11月11日 (日)

猫のホテル「峠越えのチャンピオン」@スズナリ

電車の広告で「小岩井プラズマ乳酸菌」という商品を知って、ネーミングに驚いた八橋壮太朗です。

ボクが最も信頼する猫のホテルの「峠越えのチャンピオン」を見て参りました。
ネタバレしてたらすみません。

峠越えのチャンピオン(@ザ・スズナリ)
作・演出 千葉雅子
出演 中村まこと、森田ガンツ、市川しんぺー、佐藤真弓、村上航、いけだしん、千葉雅子/前田悟/政岡泰志(動物電気)

冷え込む年末年始といえば猫のホテル。…と思っていたら、今年はちょっと早めの公演。基本的に下北沢でしか見られないので、関東に住んでいるのといないのとでは、だいぶ違いが出てきます。近場の方は、まだ一般発売でも当日券でも入れるようですので、この記事はこれ以上読まずに、スズナリへご覧になってはいかがでしょうか。客演に前田悟/政岡泰志のご両人がいらっしゃいますので、そのあたりも楽しみです。

猫のホテルオフィシャルブログ↓こちらからチケットゲットで。
http://nekohote.eplus2.jp/

雑感から言うと、猫のホテルの持ち味が帰ってきたな!というひと言。ちょっと、レトロ感と男女のもつれが控えめですので、はじめて人を連れていくには見やすいかも。持ち味の濃厚さは、ちょっと見せられないかもしれませんけれども。

それにしても、今回は配役のバランスがけっこう整えられている感じがしました。ホント、これだけの配役で、話を盛りたてつつ、みんな持ち味も見せ場もあるという、千葉さんの手腕がいかんなく発揮されていました。ここ1年ぐらいで何人かの役者さんが猫ホテを離れられましたが、それで役が減るのかなあと思っていたら、客演さんを加えるという、ホント千葉さんは素晴らしい才能を発揮されていらっしゃる。もうちょっと偏ったり、もうちょっと時間を延ばしたり、というのが普通だと思うんですが、それが全くない。

その代わり、どの役を主軸に見たらいいのか、という部分が難しくて、全体を俯瞰に近い形で観ることになります。最初はガンツさんかな、まことさんかな、真弓さんかな、と見ていたんですが、誰でもないんですね。しかし、しんぺー師匠はハンドバッグとか似合います。金貸しとか。とりあえず、冒頭でガンツさんをいじっているのを見て、猫ホテ回帰の予感が出ていて、期待感が膨らみます。いつもよりガンツさんと千葉さんを観られて、サービス精神を感じました。

お話は…あんまり書くのもどうかと思うんですが、ワケあり家族のサスペンスを含みつつ、地方に地元を持つ親分や政治家を描くという、なんだか今までの持ち味全部入り!冒頭だけライトにして、中盤からはサスペンスドラマさながらの緊迫感。背景にある人間関係や、何を企んでいるのかを少しずつ紐解いて行く。従来よりライトになっているだけに、紐解きが中心になっています。

それにしても、千葉さんのお姿を堪能できて嬉しかったんですが、それだけにモチ肌の期待感が高まりました。しんぺー師匠のモチ肌は封印されてしまったんでしょうか。いつか見たいですね(^^l;;

次回公演も決まっているようで、今後も楽しみです。

2012年9月 7日 (金)

久ヶ沢徹生誕50周年祭り/久ヶ沢牛乳「A HALF CENTURY BOY」@本多劇場

キーボードを鍵盤と言い張る人が好きな八橋壮太朗です。

久ヶ沢徹生誕50周年祭り/久ヶ沢牛乳「A HALF CENTURY BOY」を見てきました。場所は本多劇場であります。
今回はネタバレのない記事であります。

久ヶ沢牛乳Presents「A HALF CENTURY BOY」@本多劇場
作:岩井秀人(ハイバイ)/川尻恵太(sugarboy)/ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ナイロン100℃)/小林賢太郎/G2
演出:福原充則(ピチチ5)
出演:いしのようこ/今立進/久ヶ沢徹/小宮孝泰/辻本耕志/永野宗典/平田敦子

なんか怒られそうですけど、ボクはこの作・演出と役者さんたちのラインナップに驚いて見にいきました。
どういうことですか。なんなんすか。このラインナップは。アリエナイ組み合わせじゃないのか。

内容はそりゃもう面白いの楽しいの、笑えました。
細かい事はどうでもいいんで、細かく書きませんけど。

ボクはヨーロッパ企画ファンとして永野宗典君が出ているだけでニッコニコであります。勝手な愛着が出てきたんで、君付けで行かせていただきます。
永野君は、ピンで活躍しているのをもっと見たいし、ユルいのもいいけど固い芝居にも出て欲しいんであります。どっちもイケるって。どっちも捨てちゃダメだって(捨ててないか)。諏訪さんが役者として厚みを見せてきている(体型じゃなくてね)一方、永野君はコントっぽいのが多いっすよね。なんというか、ユルい方向じゃない方面での、活動のパートナーが必要なんじゃないのかなあ。なんて、勝手なことばかり言ってすんません。あんまりツイッターとかやらないあたり、けっこう好きです(笑)。
今回、どういう経緯でキャスティングされてるんすかね?なんか気になるっすよ。

今回の公演は、小宮さん&平田さんの安定感が抜群で、それを改めて認識させられました。この二人で容れ物ができている感がハンパない。

それにしても、久ヶ沢さんは愛されてるんだなあ。仁徳だよなあ。すげえなあ。

最後には、やっぱ福原さん。最近、見たいと思うの芝居のいくつかは、福原さん演出なんすよね。
ピチチ5の名前をずいぶん聞くようになって、いつか見ようかなあとか揺れていて時間が経ったところで、猫のホテル「イメチェン~服従するは我にあり~」でお見かけすることになり、そしてベッド&メイキングス「墓場、女子高生」に至る。ううむ。すごいっすね(もっと他に表現ないのか俺)。

今年は芝居をセーブしている年でありますが、次は猫ホテっすかね?告知によると、役者さんが判明してるんですが、なんだか寂しい感じがするのは気のせい?
でも千葉さんの新作かつ演出、そしてスズナリですよスズナリ。楽しみ楽しみ。

Ahalfcenturyboy


2012年6月29日 (金)

三谷版「桜の園」@パルコ劇場

ウイスキーでアル中寸前まで行った八橋壮太朗です。

今年は芝居を控えめに…と思っている最中、見るしか選択肢がないものもあります。
そのひとつが、三谷版「桜の園」。

パルコ・プロデュース公演
三谷版 「 桜の園 」
公演日程 2012年6月9日(土)~7月8日(日)
作 アントン・チェーホフ
翻案・演出 三谷幸喜
出演 浅丘ルリ子 市川しんぺー 神野三鈴 大和田美帆 藤井隆 青木さやか
瀬戸カトリーヌ 高木渉 迫田孝也 阿南健治 藤木孝 江幡高志

三谷幸喜が自分で書いてない芝居をやる。そして、5年以上イチ推ししている市川しんぺー師匠が出演。
チェーホフ?それオイシイの?と言いたくなるのを我慢しながらのパルコ劇場です。

それに、三谷さんの前フリが良かった。
「桜の園」はもともと喜劇だったんですよ、なのにみんな喜劇として解釈して上演しない。で、よく読むと、笑えるところもあって確かに喜劇だと思った、喜劇としてやってみたくなったと。
これは気になる。

ともかく劇場へ。
相変わらず、一般人は相手にしないよというスタッフの表情が見え見えのパルコ劇場。
(半分ぐらいは関係者が関係者を探しているのでそう見えるのです)
5割の確率で観劇中に震度4以上という、全盛期のイチローを超える好成績のパルコ劇場であります。
相変わらず、飲食はNG、ケータイは切れという案内だけ。
なのにケータイバイブ発生と食べ物率が高いというスラバシイパルコ劇場。
地震が大きくなったら、客より関係者を先に逃がすであろうことは、姿勢からよく感じ取られます。
そりゃ恨み節になります。

さて、始まる前に青木さやかさんによる前説が突然行われます。
ユルく見て欲しいという丁寧さ、サービス精神を感じました。
しかし、逆に言えば自信が無いのだろうか?とも感じつつ。
はじまり、はじまり。

何がネタバレなのかわからない超ド級メジャー作品「桜の園」ですが、まあシレっと書くとすると、
市川しんぺー師匠、大活躍の巻
この一言に尽きるのであります。
勝手に師匠ということにします(いまさら…)

あまり脚色されていないということのようですが、いじるとチェーホフじゃなくなっちゃうということのようですが、
「チェーホフ?それオイシイの?」の俺としては、繊細に丁寧に演じられているなあという感想。
全編にわたってウィットに富んだ細かいフリやウケがちりばめてあって、サービス精神を感じつつ、軟硬つけがたいトーンを探り探り演じられております。
そのほとんどのハンドリングは、市川しんぺー師匠に委ねられております…。

何がウレシイって、浅丘ルリ子さんを立てつつ、でも浅丘ルリ子さんはやり過ぎない力加減をお持ち。それによってトーンが明るくなっています。
たぶんだけど、浅丘ルリ子さんと市川しんぺー師匠によって、気合を入れすぎずに粛々と演るというチームになってるんじゃないかなあ。

役者さんの名前を眺めていて、注目なのは高木渉さんであります。
名探偵コナンの高木刑事です。
へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガの六道神士であります。
動きや語り口が新鮮です。なんというか見ていて安心感がある。
良い意味で大雑把というのだろうか。高木渉さんと阿南健治さんの二人のおかげで、人情味と現実感が保たれている。
他の役者さんたちは、ファンタジーの世界でもそのまま同じキャラでいけると言えばいいのだろうか。
全員ファンタジーだと、何か違うと思うんですよね。

今まで存じ上げませんでしたが、神野三鈴さんの存在感も良かった。
最もベタに感情移入させてくれる役が神野三鈴さん。
彼女によって、お屋敷の人間関係が見えてくるわけですが、カーテンコールでのお姿を見ると、だいぶ繊細に丁寧にされていたんだなあという印象。
きっと、観客を物語りに引き込む大事な役どころだという感覚と、やりきったという感覚が押し寄せていたのではないでしょうか…。

今回も卑怯な配置が行われておりまして、江幡高志さんであります。
ベッジバートンで1人11役を演じた浅野和之さんと、同様の立ち位置であります。
ストーリーに最もタッチしない場所から、ひたすらボケを提供する。
好きですけど卑怯です。
でも、そのおかげで笑えて楽しいポイントがストーリーから切り離されてしまうのは、いかんともしがたいものがあります。

藤井隆さんと青木さやかさんのお二人は、仕事キッチリしてるな~という印象。もちろん良い意味です。
残念ながら、どれだけ頑張っても驚かれない有名税によって、そう見えるのですけど。
この二人のおかげで、マイルドなトーンになっているのは間違いありません。居ないと絶対堅くなる。

小林さんケラさん情報によると、三谷さんは「難しいね」、とお話されていたそうで。
それで納得したんですが、やっぱり自信満々に作られた芝居より、探り探り悶々としていたり、迷ってたり、稽古が不十分で余裕が無い芝居のほうが、面白い。それだけガチだし緊張感がある。気合とは違った、なんというか、真剣に向き合ってくれているという姿勢。
これがいい。
作り手が満足しすぎていて、千秋楽で伸び伸びやりすぎてる芝居を何度も見たけど、それじゃダメなんじゃないだろうか。初日の緊迫感。こっちのほうが面白いっす。

最後になりますが、今回はサディスティックしんぺー師匠でありました。
もち肌を披露することもなく(というか痩せてますね)、大立ち回りでございました。
ありがとうございました。

2012年6月28日 (木)

表現・さわやか「ロイヤルをストレートでフラッシュ!!」@本多劇場

たこ焼き大好き八橋壮太朗です。

やってきました、山崎春のパンまつり、いや夏の表現・さわやか「ロイヤルをストレートでフラッシュ!!」。
豪華に本多劇場であります。

表現・さわやか 2012年夏公演
ロイヤルをストレートでフラッシュ!!
【東京公演】2012年 6月24日(日)~ 7月1日(日)@本多劇場
【大阪公演】2012年 7月6日(金)~ 8日(日)@ABCホール

作・演出 池田鉄洋
出演 小林顕作/佐藤真弓、いけだしん、村上航、岩本靖輝、伊藤明賢、池田鉄洋/ぽんず、石毛セブン/及川奈央

イケテツさんが「ネタバレOKですよ!どんどんネットで言っちゃって!」と大阪公演を期待するお客さん涙目の発言がありましたので(笑)、ネタバレしても私の責任ではありません、、、、

正直言って、都合が合わなかったら今回は見送りか…?という流れだったものの、奇跡的に劇場へ行けぇ~の、当日券余りんぐ、というスバラシイ運びとなりました。
5千円。
ご…?
ヨーロッパ企画以来の良心的な値段。文化庁の後援もないだろうにこの値段!ステキすぎ。
ちょっと安すぎて不安になるものの、中へ入ります。
ステージを見ると、不安は少し解消されます。セットがそれなりに組まれています。

入り口でチラシとともにもらった「ごあいさつ」的なモノクロコピーを、席について読む。ふむふむ。なるほど。
で、スタッフさんのリストを見ていると、謎の部分が。

「イラスト:羽海野チカ」

え?ハチクロの?3月のライオンの?

当然、モノクロコピーなんかにはイラストはありません。
こ、これはいったい、どうしたことか…?

そんな疑問も過去のものとなり、開演。

ステージ全体を映像演出した、かっこいいオープニング。
もう、猫のホテルさ加減がまったく無く、オリジナリティ全快!

そして、愛しの佐藤真弓様がご登場。
毎回、見るたびに魅力がUPしている真弓様ですが、女子力がUPしてるのかどうかが不明な男役…(カワイイんですがw)
真弓様のフトコロの広さを感じた1時間40分(?)。

とりあえず、岩本さんも元気そうだったし、伊藤明賢さんも正式に表現・さわやかの一員になったみたいだし、いけしんさんも声キてたし、航さんも伸び伸び。客演のみなさんもパワフルで元気をいただきました。

ざっくりとストレートにフラッシュに感想を。
・構成がとてもブラッシュアップされていて、過去のさわやかより、「きちんと」加減がハンパない。
・役者さんの見せ場も偏りがなくて、より全体感がUP。
・及川奈央さんのパワーに頼ることがなくなって、より一体感がUP。
・伊藤明賢さんの脱ぎっぷりに頼ることがなくなって、より一体感がUP。
・ネタで真っ向勝負してきた!と思えるすがすがしさ(さわやかさ?)
・イケテツさんの構成力のUPを存分に感じる。

と、まあ、いいことばっかりでした。

個人的には、猫のホテルでシリアスな場面をやったりしている部分と、表現・さわやかで真面目にオトナがバカをする、という、2面性がとても好きなのです。

なので、猫ホテメンバーのいろんな面を見せてくれるので、嬉しい限りでありました…。

なお、最後に写真撮影OKというステキな時間がありましたので、せっかくなのでUPいたします。
劇場でステージに向かって堂々と写真を撮るなんて、めったにありませんよ…!

Sawayaka

表現・さわやか
http://h-sawayaka.com/

2012年2月20日 (月)

三谷幸喜作・演出「90ミニッツ」@PARCO劇場

川のある街が好きな私が八橋壮太朗です。

ついにこの日がやってきました。「笑の大学」から15年、三谷幸喜作、西村雅彦&近藤芳正の二人芝居であります。
チケットが取れないのなんの。度重なる抽選に外れまくり、なんとか最後の追加公演でパルコ劇場の席を手中におさめました。

公式Webサイトより引用です。

作・演出 三谷幸喜
出演 西村雅彦 近藤芳正

「笑の大学」から15年。
三谷幸喜50周年大感謝祭のラストを飾るのは
あの二人の男が舞台上で火花を散らす90分一本勝負のドラマ
2011年、三谷幸喜生誕50周年スペシャル「三谷幸喜大感謝祭」そのアニバーサリー・イヤーのラストを飾るのは、『笑の大学』から15年振りとなる西村雅彦×近藤芳正出演の二人芝居です。
『笑の大学』は第二次大戦中の表現における「検閲」という国のシステムを背景に、その「検閲する側」の検閲官と「検閲される側」の喜劇作家との会話の中に、三谷幸喜が探求しつづける「笑い」をテーマに「笑い」が人生に与える豊かさと「笑い」を描く作家の苦悩を描き、傑作ドラマを生み出しました。

今回のテーマは「倫理」です。
それぞれがそれぞれの立場で「正しい」選択をしなければならない。しかし、それは一方から見れば、「やってはいけないこと」であったりします。例えば、職業であったり、あるいは宗教や、家の家訓、国のイデオロギーの違いでも起こりうること。しかし、時と場合によっては、その「倫理」を越えたところで、行動しなければならないこともあるかもしれません。
三谷幸喜が描く二人の男性がそれぞれの「倫理」、つまり「立場」からぶつかり、葛藤する男二人が言葉でぶつかる会話劇です。どうぞご期待下さい!

劇場に入って、扉の横にある掲示を見て「ニヤ」っとしました。上演時間「90分」。そりゃそうだよな、と。
今回は、人気公演にもかかわらず前のほうの中央付近に座ることができました。パルコ劇場は、前半分に座らないと遠くてしょうがない。後ろの席は甲子園で野球を見ている気分になります。細かい芝居はわかりません…。
ステージを見ると、中央にアクリル製のような床が10m四方ぐらいに展開されている。その上には、上手側にちょっとメタリックな事務机と椅子、下手側に待合室にありそうな簡易なソファが配置されています。そして、その空間をカーテンのようなもので囲われています。このカーテン、レールから1mほどロープで吊られていて、病院のベッドを囲んでいるレールを連想する。基本的に、それだけのシンプルな環境です。

さて、開演です。
「基本的に、それだけのシンプルな環境」ですが、ステージの中央の最も客席側に、1本の細い水の滝が出てきました。なんか、PARCO劇場って水使う人多くないですか…(笑)。そんな数多く見ない私でも、何回目なんだろうか…。
そして病院のカーテンみたいと言いましたが、白衣の西村雅彦が電話しているシーンから始まります。病院でした。もろもろあって、奥から登場する近藤芳正。
ストーリーは、とってもシンプル。
普段は、とある地方に住む近藤芳正。都心に出てきていた息子が交通事故に巻き込まれて病院に運ばれた。たまたま都心近くに出てきていた近藤芳正は、運よくすぐに病院にかけつけることができた。病院で待っていたのは西村雅彦が演じる整形外科の副部長。息子は外科手術を受ければ、助かる状態。西村雅彦は近藤芳正に手術の同意書を突きつける。サインしてくれと。もしサインをすると、手術をするために輸血も行うことになる。しかし、近藤芳正の家庭が暮らしている地域社会は、輸血を否定するポリシーを持つのであったため、サインすることができない。手術をすれば助かるが、輸血をしないのであれば手術もできず、数時間で死んでしまう。なんとかサインをさせるように迫る西村雅彦。サインを拒み続ける近藤芳正。時間のリミットが迫る中、果たして手術をすることになるのか?
この、サインをするかどうか、手術をするのかどうか、の押し問答が病院の一室で繰り広げられる会話劇。

もう、三谷ファンというか「笑の大学」ファンとしては、満足しないわけがない、開演する前から満足しているわけです。基本的にALL OKという。笑いの要素も、期待を裏切りません。ありがとう三谷幸喜。ありがとう西村雅彦。ありがとう近藤芳正。スタッフ名をみても、見覚えのあるラインナップですが、みなさんありがとうです。

それでも、愛のあるツッコミをしておきたくなるのが私です。どんなにファンでも信者になることはありません…。
ここのところ感じていたことが、やっぱりか!と思ったのは、「三谷幸喜作・演出」より「三谷幸喜作・山田和也演出」のほうが好きなんですよね。以前から、いろんなところで三谷さんは演出もやりたいんだと言っていましたが、個人的には「出口なし!」ぐらいしかグっと来ないかも。恋愛話というか女性の描き方にクセのある三谷さん。そのあたりからも思うのは、かなりシャイなんじゃないかと思うんですよ。芝居作りに関しては頑固なんだと思おうけど、サービス精神を抑えちゃうというのだろうか、ホントは1分に1回は笑える濃密で緻密なツクリにできるのに、そういうのやることにシャイになっちゃっているんじゃないかと思う。できるからこそ、そこは置いておいて、もっと作品作り・芝居作りに没頭しちゃうんだろうな。
それが勝手に私が思う三谷さんの芝居であります。
なので、否定するという意味ではなくて、山田和也演出「も」見たい!と思うのですよ…。

そのほかにも思うことはあって。
「笑の大学」と比較されることは、明らかだと思います。しかし、比較すると「90ミニッツ」は説得力が無い。
その理由も明らかで、「笑の大学」は戦時中にドSな国家権力の末端である検閲官(西村雅彦)と、書いても書いても台本を変更するように迫られる劇団の座付き作家(近藤芳正)。検閲官が圧力をかける立場が明確だし、なんと言っても「座付き作家」「台本の変更を迫られる」のは三谷自身そのもの。こんなに説得力が溢れるのが「笑の大学」でした。説得力があるから、二人芝居で巻き起こる二人の緊張感・緊迫感がハンパない。笑いの要素がなくてもアツい芝居でした。
今回の「90ミニッツ」は、その緊張感や説得力が弱い。近藤芳正の息子を手術しないと死んでしまう、というところが緊張感の源泉になっています。しかし、対立するはずの二人は、「手術を受けさせたい」という大きな欲求がピッタリ一致している。二人の欲求を邪魔する、お互いの「エゴ」が、どうも小さい。本当にエゴで悩んでいるように見えない。医師のエゴは常識的なエゴだし、近藤芳正のエゴは、「輸血」に対する倫理観なんだけれど、その倫理観の強さの裏づけが、ぜんぜん無くて説得力に欠ける。二人の大きなゴールが一致しているので、小さなエゴを対立させるところが、なんともチマチマした感じに見えてしまう。
すると、この芝居の見せ所はなにかと言うと、二人の会話の、言葉遊び。詭弁の応酬。いったい、二人のエゴを、どう決着させるのか。ここが最大の楽しむ部分になります。ここに意識を集中して、めいっぱい楽しむことができるのかが、評価の分かれ目でしょう。

正直、説得力や緊迫感は求めなくてもいいけど、せめて見せ所の言葉遊びは、もっと濃密にしてほしかった。なぜなら、それができる人だから!
好きだからこそハードルが高いという、ファン心理なんですが、やっぱり演出は他の人に任せて、その演出家とブツかることでクオリティが上がる、という結果が嬉しいと思う次第であります。
パルコにとっての金の成る木になってしまっているようで、悔しい気分。
なにも、昔の三谷作品が良いから、「昔のようにしてほしい」なんて思っているわけではありません。
今の時代や年齢でしか作れないものもあるし、旧態依然なものを追い求めるのが良いとも思わない。
それならば、パルコと決別してみることこそ、新しい芝居作りにチャレンジできるんじゃないかと私は思います。

三谷さんは純度の高い「作品作り」に向かっているとしか思えない。
アテ書きの「らしさ」とか、観客にどう見せるか、という意識よりも、作品として、同業者にどう思われるかという観点が強くなっていると思う。
世間にあふれている、観客に媚びる映画やテレビは見ると失笑してしまうわけですが。三谷さんは逆にもうちょっと客(しかも私のようなレベルの低い客)に媚びる要素を少し意識してほしいです。

これだけ書いておいて何なんですが、西村雅彦と近藤芳正、この二人芝居はスバラシイ。パワーいっぱいに演じてる。それは見ていてよく分かる。とくに近藤芳正さんはアツい人なんだろうなあ、と思った。ダンダンブエノ以来だったかな、近藤さん見たのは。あのときはユルかったけど…。西村さんは余裕なのか頑張っているのか読み取れないですね。そういう意味で安心して見られました。

あ、そうだ。また、地震でけっこう揺れました。パルコ劇場で見てるときに地震を食らうのは2度目。今回も吊り照明がキイキイ音を立てる。パルコ劇場って、私は相性悪いんです…。。

2012年2月 6日 (月)

ベッド&メイキングス第1回公演 「墓場、女子高生」@座・高円寺

なみすけ大好き八橋壮太朗です。

旗揚げ公演にして大人気のベッド&メイキングス「墓場、女子高生」を見ることができました。

ベッド&メイキングス第1回公演 「墓場、女子高生」@座・高円寺 2012年2月1日(水)〜2月5日(日) 〈脚本・演出〉福原充則 〈出 演〉安藤 聖、吉本菜穂子、町田マリー、松本まりか、佐久間麻由、亀田梨紗、下城麻菜、岸井ゆきの、岩本幸子、川本直人、植本 潤、富岡晃一郎

座・高円寺はアクセスが良いし、チラシで少し気になってたので、時間できたら行こうかな、程度でした。
しかし。Twitterでは評判の良いこと良いこと。これは行くしかない、と思って公演最終日の前日に劇場へ電話。すると、当日券は手に入る気配がない雰囲気。これはヤヴァい。
というわけで、朝から並んで当日券にありつきました。1枚しか用意されていませんでしたが…(笑)

感想は、とにかく満足。ステキ!
見ていて嬉しい。適度な勢い、ノリ、爽やかさ。

とにもかくにも、あらゆるバランスが保たれています。
スピード感、テンポ、距離感、ステージのスケール感、会話のトーン、時間軸、勢い、トーン、チームワーク。
「完成度が高いな」と思わせない、という完成度の高さ。
緊張感も、ユルさも、本当に適度。

ベテランさんも若手さんも、そういうことを全く意識させないで見させてくれるという、秀逸な最適化バランス。

お話もステキ。墓場で女子高生というだけで、すでに何かOKな感じが出ていますが(笑)。
授業をよくサボって、墓場を遊び場にしていた女子高生たち。そのうちひとりの子が、自殺してしまう。その理由もよくわからないまま、悶々とする女子高生たちは、なんとなく死者を蘇らせる儀式をやってみたら、ホントに蘇ってしまった!しかし、「今さら生き返らせないでよ!」という。女子高生たちは、ひとりひとりが、「自分のせいで彼女を追い詰めてしまった」と思っていたけれど、本人は「みんなのせいじゃないよ」と言う。じゃあ、なぜ死んでしまったのか?そこは、もう美化しておいて欲しいというのが、本人の希望だった。そして最後に彼女はもう一度旅立つ。
そんなお話でした。かなりテキトーに要約してすいません…。

途中で、死んでた女子高生が生き返ったところで、「ああ、やられた…もう満足に決まってるじゃないかこの話は!」と思いました。生き返った段階で、この芝居は成功が約束されてました。

お話の展開が、すごくウマイ。
期待感と、先読み感を、うまく織り交ぜられています。この先、ひょっとしてああなるんじゃないかな、と思うと、キッチリいいレスポンスがある。抜群の信頼感。

ベッド&メイキングスの今後が気になります。

ベッド&メイキングス
http://www.bedandmakings.com/

2012年1月16日 (月)

十一ぴきのネコ@紀伊國屋サザンシアター

犬か猫かと言ったら明らかに猫派の私が八橋壮太朗です。

十一ぴきのネコ@紀伊國屋サザンシアターを観てきました。

公式サイトより引用

「十一ぴきのネコ」
作: 井上ひさし 演出: 長塚圭史 音楽: 宇野誠一郎・荻野清子
出演:北村有起哉/中村まこと/市川しんぺー/粟根まこと/蟹江一平/福田転球/大堀こういち/木村靖司/辰巳智秋/田鍋謙一郎/山内圭哉

――あの『キャッツ』がロンドンで誕生する十年前に、井上ひさしが世に送り出した、ネコだけ が主役のミュージカル『十一ぴきのネコ』。この作品で現代演劇を牽引する長塚圭史が、井上戯曲 を初演出にして初ミュージカルに挑む。音楽は、数々の井上戯曲に名曲を添えた作曲家・宇野誠 一郎の楽曲をベースに、荻野清子が新アレンジ。現代日本に対する痛烈な風刺をはらんだ問題作で、 北村有起哉、山内圭哉をはじめとする演劇界の猛者どもがネコになる!にゃー!

正直、この役者さんたちのラインナップで猫でミュージカル、しかも長塚圭史演出…って、どうなるんだ!?という気持ちで観に行きました。

さて、私の友人には酷評されている長塚圭史さんでありますが、今回も劇場に入るとステージが見えていて、床がすこし手前に傾いて設置されています。いわゆる「八百屋」状態です。そして何も置いてありません。ああ、また何も使わない気か…と思っていたら、着席する観客に混じって、役者さん(猫)たちがウロウロしてイタズラしているではないか…!思わずニヤっと笑ってしまう。そうそう、客層はご年配の方が多く見受けられました。そして、半分以上が演劇関係者かな。一般客としては肩身が狭いのであります。

そんなこんなで始まる「十一ぴきのネコ」。
猫だらけ、男だらけ。微妙に猫のホテルを観ているようなトーンがあるけれど、そこは音楽・荻野清子さんの存在感がうれしい。それにしても、野良猫っていうより野良って感じです…。

北村有起哉さんを観るのは2回目か3回目。いつもセリフがハッキリスッキリしていて気持ちいい。今回見ていて気づいたのは、セリフのしゃべり方も声のトーンも魅力的すぎる。朗読劇でも惹きつけられると思う。半ば不器用な雰囲気を漂わせているのに、あの動きあの発声は卑怯です。

休憩をはさんで、2時間半ぐらいでした。
今回、やっと長塚さんが観客に歩み寄ってくれた感じがしました。
楽しい演出と、わかりやすい演出が、やっとそこにはありました…。
それにしても、ライトなように見せかけて、役者さんの力量が問われる内容です。

誰かと一緒に見に行くといいと思わせられました。
ひとりじゃないほうが楽しめると思います。

こまつ座&ホリプロ公演・紀伊國屋書店提携「十一ぴきのネコ」
http://hpot.jp/11neko/


11ぴきのネコ 合唱版
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2011年12月30日 (金)

第三舞台「深呼吸する惑星」@神奈川芸術劇場

戦略が無いのが戦略だなんてオレも言ってみたい八橋壮太朗です。

第三舞台「深呼吸する惑星」@神奈川芸術劇場に行ってきました。
はじめての第三舞台。はじめてなのに復活公演、そして解散公演。なんてことだ…。
チケットもぜんぜん取れませんでした。年末の追加公演ってことで、なんとかとれましたが…神奈川芸術劇場、新しくて広い…広いんす。。

さて、ゲートには、あいかわらず鴻上尚史さんが立ってます。とくに声をかけることもなく過ごすわけです。
パンフレットを買って席へ。
手書きノートのコピー「ごあいさつ」を読む。
こういう、劇場に入って芝居が始まるまでの間も演出されてる気がしますね…。

内容ですが…楽しい。面白い。90年代パワーの味がする。第三舞台ってこういうテイストなのね。
やりたいことを、多少削って時間内に収めてる感じがするぐらいスピード感があります。
最初で最後の公演、堪能させていただきました。

オールラストになる1月15日(日)福岡公演の模様は、全国30の映画館で生中継するそうです。
けっこう気になりますね…

2011年最後の芝居。
満足でありました。

第三舞台「深呼吸する惑星」
http://www.daisanbutai.com/

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