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2013年5月 2日 (木)

塩谷直義監督「PSYCHO-PASS サイコパス」

へっぽこ実験アニメーション、八橋壮太朗です。

4月になって、新しいテレビ番組が始まりましたが、今回は完結した作品について書いておこうと思います。


PSYCHO-PASS サイコパス
監督 塩谷直義
総監督 本広克行
脚本 虚淵玄、深見真、高羽彩
声の出演 関智一、花澤香菜、櫻井孝宏、ほか
アニメーション制作 Production I.G

フジテレビのアニメ番組枠「ノイタミナ」で2012年10月から2013年3月まで全22話として放送されました。「踊る大捜査線」でおなじみの本広克行さんが総監督ということと、まどマギでメジャーになった虚淵玄さんが脚本するということで、注目を集めていたようです。

簡単に内容を言うと、近未来なSFな日本で警察が事件を追うお話です。

冒頭の5話〜6話までぐらいは、正直なところ見ていてサッパリ作品に入っていけない。SFな設定の専門用語がよくわからない説明とともに繰り広げられる。そこに主人公が誰なのかも定まらない感じなのが悩ましかったです。丁寧な説明をされても面白くない反面、じっくり見ててもモヤモヤするという話の運びだという印象でしたが、ともかく中盤からは面白くなってきます。因縁の犯罪者を追う捜査官、新人捜査官の悩み、SFで悪者を自動判定するシステム、このあたりが葛藤の中心となっていきます。最近の番組が1話1話で分かりやすくて話の落ちをつけていくことを考えると、伝統的な作り方をされているなと思います。

SFの中核は「シビュラシステム」というもの。社会の基盤となっているシステムで、「サイコパス」(人の内面)を分析するシステムが社会に構築されている。このシステムは「犯罪計数」(人が罪を犯す度合い)を判定することができるスーパーコンピューターのようなもので、犯罪を犯す前に判定し、捕まえたりできる。「潜在犯」と言って、悪巧みをしているだけで「犯罪計数」の数値が高くなり、逮捕できる。このシビュラシステムは誰に対しても100%完璧に使えるのか?シビュラシステムに欠陥や欠点は無いのか?シビュラシステムの判定は正しいのか?という部分が、ストーリーの展開とともにジワジワ効いてくる。

あんまり良い言い方では無いですが、ザックリ言うと映画「マイノリティ・リポート」みたいなエッセンスがあります。ただ、正義って何だみたいな部分よりは、主人公となる捜査官たちの個人的な人生観、職務観、因縁という部分に帰着していくので、後半は見やすくて面白いです。前半は、いわゆる普通の事件を追う感じにしてくれたら良かったのにな…。

毎週見ていると、よく分からなかったんですが、一気に見ると結構面白いので、レンタルなどでご覧になるのはオススメです。

付け加えると、主題歌が作品にマッチしていて、けっこう好きでした。オープニングもエンディングも。近未来でカッコいいアニメって、すでに近未来的になっている現代では作るのが難しいと思います。そこに敢えて挑戦していたり、毎週毎週視聴者に媚びるようなツクリでも無かったので、全部見てようやく好感が持てるという骨のある作品でした。

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.1【Blu-ray】
東宝
2012-12-21

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