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2012年10月 9日 (火)

甲斐谷忍「ウイナーズサークルへようこそ」

ワインのラベルをエチケットと言うのを漫画で知った八橋壮太朗です。

デビュー以来、応援している漫画家・甲斐谷忍さんの最新シリーズ「ウイナーズサークルへようこそ」を読みました。甲斐谷忍さんといえば、「LIAR GAME」や「霊能力者 小田切響子の嘘」が有名ですが、ボクには「翠山ポリスギャング」や「ソムリエ」、「ONE OUTS」の色が強いです。コントラストがはっきりした画と空白の使い方、そしてストーリーの面白さ。クセのあるキャラが独特のセリフまわしで登場するのも大好きです。中でも「ソムリエ」で舞台が日本に移る前までのお話が好きです。

さて、最新シリーズは競馬のお話です。(「LIAR GAME」や「霊能力者 小田切響子の嘘」も継続中ですよ)



ウイナーズサークルへようこそ

甲斐谷忍

主人公は、漫画家を目指していたが挫折した青年。絵をスケッチするときに対象物をよく見る能力、観察眼に優れているため、レースに参加する直前の馬の調子がわかってしまう。しかし、それに気づいたのは本人ではなくて、周りにたまたま居た競馬ファンのグループたち。主人公の観察眼は儲かる!と思われたため、「ウイナーズサークル」という彼らのグループにうまく取り込まれてしまって…。

とりあえず言わなければいけないのは、競馬にまつわる漫画ですが、馬主や調教師、騎手たちの話ではありません。普通に馬券を買いにいく競馬ファンの話です。しかも、ギャンブルとして勝つための仲間たち。
さらに付け加えるとすると、すでに競馬ファンの人たち向けというよりは、何の知識もない一般の人たちに競馬の面白さを知ってもらおうという作者の意向が強いようです。ですので、競馬を知らないひとこそ、騙されたと思って読み始めてほしいです。

相変わらずお話の導入がおもしろおかしくて、期待通りです。
主人公は漫画家を目指すものの、出版社の人から引導を渡されて挫折。グイグイ引っ張るタイプではなくて、素直でおとなしめのキャラで、仕事もどうしようかサッパリという現代にマッチした設定であります。
「普通キャラの主人公の特殊能力 を、周りが利用しようと目論む」というスタイル。

扱う内容が競馬ということもあって、かなりリアルな日常をベースに、少しだけ拡張したフィクション。実はボク的には大好きな設定。「ONE OUTS」以降、フィクションがベースのお話でブレイクされた甲斐谷忍さんでありますが、ボクは「翠山ポリスギャング」や「ソムリエ」寄りの応援をしているので、「帰ってきた甲斐谷忍」感がハンパない。今後も要注目です。


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