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2012年10月30日 (火)

土岐麻子「WEEKEND SHUFFLE」

4コマ漫画といえばドラクエとプロ野球だった八橋壮太朗です。

そこそこ音楽は聴くんですが、たいした知識も言葉も持ち合わせていないので、このブログには音楽というカテゴリを設定してありません。いつか、音楽というカテゴリで、好きな曲や歌を挙げたいんですけど、やっぱボキャブラリー不足は否めません。それでも、いいなと思った曲は記しておこうと思います。


WEEKEND SHUFFLE
土岐麻子

曲目リスト
1. 君に胸キュン。
2. 夢で逢えたら
3. Down Town
4. Take Me Out To The Ballgame
5. 土曜日の恋人
6. 夏の思い出
7. September
8. Sunday Morning

土岐麻子と言えば、資生堂「エリクシール シュペリエル」CMソングですよね。
ステキ!と思いつつ、CMソングが入っていない過去のCDを聴いてみました。
だって、どの曲も好きなんだから。どんなカバーになっているのか楽しみでした。

実際聞いてみると、大満足。
声とアレンジがうまくハマってますね。
なんかそんな言い方しかできないんで、普段は音楽のエントリを書いてないわけですが(^^;;

あまり知られていない「B#」というグループが存在したんですが、なんか似てます。久しぶりに、そちらも聴こうと思った次第です。

朝、通勤などに聴くのがおすすめです。ん、いや、週末の朝かな。

2012年10月28日 (日)

ELECOM 2.1ch 木のスピーカー MS-W02 がスゴイ

やきとり大好き八橋壮太朗です。

普段はONKYOのオーディオシステムを使っています。音源的に活かしきれてない音楽生活を送っていますが、それでも気分良く過ごせています。

さて、ワケあって、コンパクトでパソコンにつないでそれなりに良質な音が楽しめるスピーカーを探すことになりました。だいたい、USBバスパワーで動く2W出力ぐらいのパソコンスピーカーが乱立していて、その上を探すとデカイのに音は貧弱、値段もそこそこするという、残念なゾーンが待っています。もうちょっとちゃんとしてるのを探すと、1万5千円ぐらいするミニオーディオコンポになってしまい、場所を食うのはもちろんですが、その割りに音声入力がアナログしかないという微妙なラインナップが待っています。それ以上になると、普通にコンポ選びになるんで、そこは手が出せない。

というわけで、ネットや店頭で品定めしていると見つけたのが、ELECOMの木のスピーカー、MS-W02。
Speaker1

実売価格で2千円か2千5百円ぐらいです。
この値段で2.1ch(つまりサブウーファ付)、しかも木でできてる。うーむ。エレコムっていうのと、値段が安いことを考えると、全然期待できない。むしろ騙されて買って失敗という落ちが見えてるタイプじゃないのかこれは。

で、ネット上での評判は満足な声が多く、一部で音がこもってるという話があるぐらい。
どんなもんじゃい、ということで家電量販店でデモ機を触りました。んで、良かったんで買いました。
めっちゃ満足です。よくこんなオーディオを2千円台で売ってる。スゴイ。
音がこもってるという意見は、たぶん低音がもともと強い曲を鳴らしてるんだと思いましたね。ええ。これマジでいいっす。1万5千円以下のオーディオで悩んでる人は、間違いなくコレをおススメします。

感想書いていきましょう。
・コンパクト
LとRのスピーカーは、スーパーで売ってる豆腐ぐらいの大きさ。サブウーファはBIGカップヌードルかスーパーカップ1.5ぐらいの大きさ。よくこの大きさで、こんだけ鳴るよホント。木でできてて、しっかり空気を揺さぶってる。
・シンプル
電源ボタンと、ボリュームつまみしかありません。十分すぎる。
入力も、ステレオミニプラグだけなんですが、はっきり言って、2千円の2.1chでは当然。
機械が苦手な人にプレゼントするには最高です。ホント。どうせいじらないもの。俺でも。
・電源ユニット内蔵
ACアダプタがサブウーファの中に内蔵されているんで、電源ケーブルがスッキリ。
マジで2千円のオーディオとは思えない。
・けっこうなボリューム
USB電源ではないので、けっこう音は大きくできる。それも割れずに。12Wまで出ると書いてあるけど、とりあえず近所迷惑になるぐらいの大きさは出せます。安いUSB電源のパソコンスピーカーは、2W前後ですからね。あれでも、そこそこ音量出ますし。これ12W。差が歴然。
・木とウーファ
木製でウーファがある。それが、ここまで鳴らせてしまう理由なんだと思う。クラシックやジャズはUSBスピーカーでは聴けたもんじゃないけど、このオーディオは許せるレベル。ホント、よく作られてるよ。2千円のスピーカーとは思えない、っていうのは、何度でも書くよホント。

というわけで、一人暮らしでパソコンで音を鳴らすとか、機械が苦手な親にプレゼントとかには最高にマッチ。
心配なのは、さすがに安いんで、ケーブルがヤワめなことと、アナログ入力なので、音を鳴らす元のプレーヤーやパソコンの音声出力にノイズが乗る場合はツライだろうな、ということ。

これなら、ピアノの曲とかでも、楽しめる。もちろん、3万ぐらいするオーディオにはかなわないと思おうけど、かなり良い線いってるのは間違いないです。


ELECOM 木のスピーカー 12W 2.1ch チェリーウッド MS-W02WCH
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2012年10月25日 (木)

篠崎誠監督「あれから」

武蔵野市は24番目の特別区にしたらいいと思う八橋壮太朗です。

前回に続き、第25回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門で上映された作品について記そうと思います。
2本立ての2本目となる「あれから」について、メモ程度になってしまいますが書き留めていきます。この作品についてはネタバレしつつ書きますんでよろしくお願いいたします。

あれから
監督 篠崎誠
脚本 篠崎誠、酒井善三
出演 竹厚綾、磯部泰宏、太田美恵、木村知貴、川瀬陽太

今回も、雑感をコンパクトに挙げてみます。
・主人公を掘り下げていくので共感できないとツラそう(ボクは入っていけたけど)。
・大事なセリフはあるけれど、セリフに頼らない見せ方がオトナな感じ。
・主人公の竹厚綾さんの役割がとても大きい。
・好きか嫌いかで言えば、明らかに好き。

奇をてらわないストレートさが清清しい。
主人公はオーダーメイドの靴屋さんで靴をあしらえるお仕事をしているお姉さん。この作品のホームグラウンドは、お店だと思います。同僚やお客さんとのやりとりを通して、主人公のメンタリティーの機微をセリフなしで拾えるようになれる。そこを味わえるかどうかが、最後まで飽きずに見られるかのポイントだと思います。

つまり、主人公の竹厚綾さんの内面をずっと追いかけるわけですけれど、なんというか言い方を間違えると失礼な話ですが、基本的には喜怒哀楽を豊かに表現されていないので、ボクは好きでした。やりすぎは嫌いなので。
なにより、竹厚さんステキ。大きいスクリーンいっぱいに映るって、いいですね。

お話の核心は震災以降連絡が取れなくなった恋人との関係、そこで起るイベントの受け止め方です。
震災を特別視していない扱い方がよかったです。上映後のトークセッションでも、震災ということで何か意識して描いたつもりはない、どうしても入ってくるものとしてある、というようなことを監督がおっしゃっていました。そうですよね。見ててそう感じます。2本立ての1本目だった「何かが壁を越えてくる」もそうですが、映画祭の作品選定で何かラベリングというか、カテゴライズしてたんでしょうか。作り手は一様に「特別震災だからといってどうというわけではない」というような語り口だったので、なんとも映画祭の仕切りが気になるところでした。でも、半ばしょうがないよねという雰囲気にも包まれてましたよね。ええ。

この作品の好きなところは、なんと言っても喜怒哀楽を豊かに表現しないリアリティでしょうか。静かに生きてる人も多いんですよ。でも内面ではいろいろ起っているんだぞ、と。そんなところが入っていける根源かもしれない。

とても意識させられたのは、「場音」の扱い方。余韻と場音の妙が、味なんですね。
好きですけど、冷たい言い方をすると「たまに見るから好きになれる」というのもあると、ボクは思います。むしろ、このようなテイストの作品は、普段テレビとか見てても皆無ですから、そういう意味で貴重な時間を与えてもらえて嬉しかった。

上映後に客席から監督に質問があって、途中でホラーっぽいテイストのシーンがあるけど、あれは現実なのか?と投げかけられていた。「あれは夢です」という回答が監督からありました。やはりここでも、ボクの確信めいたものがフツフツと沸きあがる。まず「どう考えても夢オチだと思うんですけれど…夢オチでした、っていうカットがあったと思うし」というのと「やっぱり、受け止め方に迷いが出て直接作り手に尋ねるっていうのは、どうも好きになれない」ということ。好きに解釈して好きに見ればいいと思う。変に意味を求めてもしょうがないというか。受け止められなかったらボクはあきらめます。がんばって受け止めようとしてダメだったらしょうがない。がんばって拾う気がないのは論外ですけど。

今回は、東京国際映画祭のある視点部門の2作を見ました。月に何本も映画を見ないボクのような人間から見ても、平均値の高さを見せ付けられました。ビジネス的な意味では、もっと市場の流動性が生まれる仕掛けがあるといいなあ、と、ものすごく引いた目線でエラそうな意見を最後に書いて、逃げ出します。とぁーっ...

榎本憲男監督「何かが壁を越えてくる」

孤独のグルメで深夜に食欲が抑えられない八橋壮太朗です。

今日は第25回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門で上映された2作品を見てきました。
まずは「何かが壁を越えてくる」について記したいのですが、なんというかネタバレしてはいけない作品と思えて仕方が無いので、なるべくネタバレしない努力をして書こうと思います。

何かが壁を越えてくる
監督・脚本 榎本憲男
出演 今村沙緒里 佐々木ちあき 上村龍之介

予備知識をなるべく得ないまま見るのが大変でしたが、ようやく見ることができました。
まず最初に率直な感想を書いておこうと思います。
・楽しませようというサービス精神が伝わってくる
・コンパクトなのにサプライズ!

上映時間35分の作品です。男女3人でクルマに乗って地方に向かうというお話です。
ネタバレしていい事前情報としては35分の作品ということだと思いますが、会話の展開がコンパクトで最小限なのにセリフの無いシーンにも時間が割かれていて、メリハリがものすごく効いていました。テンポがいい。
驚きなのは、コンパクトな会話から3人のキャラクターや人間関係を拾わせてくれること。日常的な会話から、だんだんヒントが与えられていきます。職業、何をしに行くのか、どういう性格なのか。ん〜、そこまでしか言えない、、。どうもみんな、最初のシーンを語っている人が多いようだけれど、そこしか語らせてもらえないんですよね。ネタバレるから(^^;; ボクは最初からクルマが走っててもいいんじゃないかと思いました。言えてそれぐらいでしょうか…。

なんとも中身について触れづらいので、別のことを書こうと思います。

役者さんの持ち味と、役者さんたちの組み合わせによるコントラストがとても心地いい。申し訳ないですけど、全員存じ上げませんでしたけど、3人とも初登場シーンから馴染んでいて楽しめました。やっぱり最初に登場したときの印象はとっても大事ですね。とくに女性二人のコンビは、クルマから降りたときの身長差が印象的でしたけど、短い時間の少ないセリフの中で、見ているだけで愛着が生まれる雰囲気をお持ち。ボケとツッコミまで明確なコントラストではなかったけれど、表情や語気の強さでキャラクターがしっかり伝わってきました。もっといろんな表情を見てみたい。やりすぎない力加減を、みなさんお持ちのようで嬉しかったな。やりすぎはボクは嫌いなのです…。
あと、暗いシーン(ムードじゃなくて光学的に)が多いのに、映像がキレイ!!どゆことですか…誰も触れない気がするんですけど、あの暗さであの映像は難しいと思うんすけど…。
そして、楽しませてやろう感が伝わってくるのが、とても嬉しい。音楽を使って楽しませてくれるし、もちろん話の筋でも「どや!」みたいな転換が待っているし、なにより登場人物3人の会話がユルめで始まるので肩肘張らずに見始めることができました。

もっと大局的な意味で、個人的には得るものがとても多くありました。

それは自分の映画の見方について軸が増えたということです。
上映後に監督のトークセッションがあったのですが、そのやりとりを聞いて、なぜ自分が監督の作品を見る気になっているのかがハッキリしました。
・エンターテイメント性が一番。
・いい意味で裏切るインパクト。
・偶発的な面白さ/美より、練りに練って作り込んだ面白さ。
このあたりが、とても共感、同感した大きな部分です。

そして、なんとなく思っていたことが確信に変わりました。
・初見が大事(特に雑感)
・予備知識はなるべく得ない(得てもいい形で)
・映画マニアにしか楽しめない映画は見なくていい
・批評や論評を読まないと受け止められない作品は、表現と呼べない気がする
・あのシーンはどういう意味か?という問いかけを作り手に聞くのは野暮なこともある
というようなこと。ボクが勝手にそう確信しただけの話ですが。作り手に聞かなきゃわからないというのは、表現しているのに伝わってない事態なのか、多様な解釈を残してあって、受け手が自由に感じて良いということだと思う。もちろん作り手へ「見たよ!」「俺はこう思ったよ!」とレスポンスすることはとても良いことだと思うけど。勉強という意味では、人の感想を読むのは必要としても、ボク的には作り手が練りに練って作り上げた作品を、なるべく自分の手で紐解きたいという思いが一番強いので、このような確信に至りました。

また、予備知識はなるべく得ないようにしていたものの、あらかじめ意識して見ていた部分がありました。
それは榎本監督の作風であります。今回が2作目。1作だけでは分からない作風が、なにか見出せるのではないかと思って見ていました。
1作目の「見えないほど遠くの空を」は2回見たのですが、丁寧に作られていて全く飽きず。ブルーレイ欲しいんですけど…(^^; お話のインパクトというよりは、ひとつひとつのシーンやセリフがとっても丁寧という印象が強くて、繊細な映画だと思いました。果たして今回はどうなんだろう?と。1作目は主人公が大学生〜新社会人ぐらいだったのに対し、今回は何年かは仕事を、それも安定しない職をしていて、仕事はうまくいっていない感じのお年頃。
そういったところを拾いながら感じるのは、役者の所作よりカメラワーク、セリフが重視されているのだなあということ。そして、トークセッションでのお話でも納得しましたが、いろんな表現を半ば実験されているのだなあということ。それが可能になる絶対的な楽しめるストーリーが第一にあって、ここがものすごく武器なんだなと感じさせられました。

映画ファンにしか伝わらない表現もアリだと思いますが、そうでもない一般人も十分楽しませてくれる魅力が、作風として約束してくれている気がします。

唯一困ることと言えば、どこまでネタバレして人に言っていいのかのさじ加減…(^^;

2012年10月19日 (金)

iPhone5をすぐに手に入れるには午前休を取ろう

うどん粉を無駄に輸入してみたい八橋壮太朗です。

Iphone5back

●iPhone5をすぐに手に入れたい人は、2つほど段落を読み飛ばしてください
アップルに、今年だけで2桁万円のお布施をしています。たぶん3割ぐらいはサムソン分ですね。払いすぎたよ今年は。そこで発売されたiPhone5。そう簡単に買うつもりはなし(コネクタ形状まで変えやがって!いままで買った周辺機器やケーブルはどないすんねん!)。iPhone4の衝撃を超えるイノベーション性は、しばらく無いだろうとタカをくくっていました。実際、LTEの通信速度とCPU等の処理性能が上がって液晶が縦に伸びただけ。ぶっちゃけ手に入れた今でも、その感想はあんまり変わりませんが、2年シバリとかいろいろワケがあって、購入しました。

●ここも読み飛ばしても大丈夫
今回はauとsoftbank、どちらも公平に比較するタイミングです。LTEっていう新しい通信方式にもなりますし、さすがにここは、iPhone5の発表と同時に予約なんてする気はありませんでした。発売まで待って、量販店の店頭をいくつか回って比較しました。auはLTEの電波が、どこでもMAX。逆に、SoftbankのLTEはぜんぜん発見できず。なんだよ、こんな決定的な差は。まあ、ここはauが店頭用に電波を仕込んでるだけかもしれないと思っていた(どこでもMAXすぎて)ので、あとはユーザーのレポート待ち。総務省から割り当てられている周波数がどうだとか、イーモバイル買収がどうだとか、いろいろありましたが、もう落ち着いたかな。途中でauに乗り換える気マンマンで予約してたんですが、1ヶ月経っても連絡なし。その間に「フリー在庫」と言われる、予約しなくても店頭ですぐ買えちゃう在庫が一部で売られるなど、auの印象が一気に悪くなりました。予約は待たせてフリー在庫を即売とかやるのかよ。そこで、実は平行して予約していたsoftbankも含めて、量販店各社や販売店をいくつか問い合わせてみたところ、softbankは実に実直に予約一本の対応を行っている模様。たまたま余ってるから売るとか、一切やらないようです。auに比べれば、杓子定規な対応だとは思いつつ、ユーザーを平等に扱う姿勢が確認できました。こりゃsoftbankだなと。料金プランにさして差がない状態で、本当に決定的だったのは本体価格でしたけどね。auのほうが、本体価格が抜群に高いのです。本体は一括購入したい派なので。

●iPhone5の在庫状況(読み飛ばしてOK)
在庫状況の前に、人気=入荷がすぐ無くなる=手に入りづらい順番を書いておきます。
au/softbankに関係なく、「32GBホワイト」が大人気。抜群に手に入らない。9月中旬に予約して、10月下旬に手に入る感じ。
「32GBブラック」「16GBホワイト」「16GBブラック」は、差がわからない程度で、9月下旬の予約分が10月中旬に手に入っているらしい。
「64GBブラック」「64GBホワイト」最も手に入りやすいみたい。1週間〜10日ぐらいで入手できるレベルだとか。

10月19日(金)時点での情報
・アップルストア以外のお店
<softbank版>予約システムに一本化されているので素直に予約して待つしかない。
<au版>予約システムに一本化されているはずなのに、一部でキャンセル分などを即売することがある。
たぶんauは怒られてると思いますので、今後は期待できないと思いますが。
というわけで、実は在庫状況を言って意味があるのはアップルストアだけです。

●iPhone5をすぐ手に入れるには朝からアップルストアに並ぶ
というわけで、すぐ手に入れるにはアップルストアに朝から並ぶのが確実です。
ただ、並んでも欲しい機種の在庫があるかは不明ですが、現時点で「32GBホワイト」以外の在庫はau/softbankともにあった模様。特に、auの契約者はかなり少なくなってるみたいなので、某所アップルストアでは30分も待たなくても手に入るんじゃないでしょうか。
在庫が無いモデルは、どうしようもないですが、「32GBホワイト」以外のモデルであれば、それなりに確保できているペースみたい。
でも、在庫があるかどうかわからないのに朝から並ぶのはイヤですよね?
ということで、前日の夜7〜8時ぐらいに、並ぶ予定のアップルストアに電話して、在庫状況を聞いてみましょう。無いものは無いと言ってくれるみたい。あるのはある(けど約束できない)と言ってくれるみたいですよ。
ま、電話しても、電話待ちでけっこう時間が潰れるんですけどね(笑)

そして、そこまでして手に入れたiPhone5でも、うーん、正直、劇的な喜びがなかなか感じられない、、、iPhone4Sでも満足っすよきっと…。

2012年10月17日 (水)

サイマルクリプトっていう呪文を覚えました(そんなにテレビを見てほしくないの?)

財布の紐がゆるい八橋壮太朗です。そのぶん入りやすいと目論んでいます。

「しばらくテレビやレコーダーを買うのは避けたい。」
これが、今思っていることです。

なぜ、そう思うようになったのか。そして、一部で話題になっている「サイマルクリプト」とは何なのか。Webで調べたことをもとに、今日もコタツ記事を書いていきたいと思います。なお、特定のメーカーや放送局を名指しして批判する気はありませんので、そこはオブラートに包んで記していきます。当局(総務省)やDpaに対しては怒り心頭ですけれど。
「もうテレビなんて見ない」という姿勢から、改めてテレビ回帰をしてみようと思っていたところだけに、残念でなりません。そんなにテレビ見てほしくないの?

●不具合が発生(ダビングができない)
Dubng
当ブログを読んでいただいている方はおわかりだと思いますが、最近テレビ番組の魅力を再評価しています。NHK「クローズアップ現代」、テレビ大阪「和風総本家」、BS朝日「城下町へ行こう!」、テレビ朝日「東京上級デート」など。テレビも面白い番組はある。毎週録画してます。中でも「クローズアップ現代」は有料オンデマンド配信こそされているものの、パッケージやレンタルでは手に入らないため録画データは貴重です。そこで、残しておきたい番組はブルーレイに記録して保存するようにしています。
しかし、8月末ごろから、ダビングができない番組が増えてきました。朝の連ドラやクローズアップ現代は、ほとんど毎回ダビングが不可能となり、NHKだけかと思っていたら、民放ドラマも9月ごろからダビングできないことが増えました。

●接続機器の相性や偶発的な不具合ではない
録画機器(ダビング元)やレコーダー(ダビング先)は、それぞれ複数持っている上に、同一メーカー製で使用しており、ハードディスクも動作確認済みと言われているタイプを使っています。しかも半年以上は1度もトラブルなく使用できており、もっと言えばBS朝日「城下町へ行こう!」は、現時点でも1回も不具合が起こらず正常にダビングできています。機器の経年変化や、相性問題と言うには、どうもおかしい。
※DTCP-IPを使ったダビングで不具合が確認できており、ブルーレイレコーダーで受信・録画した番組は、その本体のブルーレイドライブを使って(ローカルで)ディスクに書き込むことについては不具合は確認できていない

●サイマルクリプト運用が始まっている
Webで調べていると、カカクコムなどで同じ不具合に直面している話が出ています。すると、「サイマルクリプト」という言葉がキーワードとして登場します。口コミの内容をざっくりまとめると、「9月ごろからサイマルクリプトというのが地上デジタル放送で始まった」「同時期から地上デジタル放送の録画データがダビングできない事態が頻発」というのです。この2つの因果関係はメーカーにしか判定できないので、誰も明確に言えないレベルの内容ですが、少なくとも時期が一致していること、地上デジタル放送だけでエラーが増えていることから考えると、妥当な推測と思われます。

●サイマルクリプト運用とは
サイマルクリプトという言葉は、「サイマル(同時並行)」「クリプト(暗号)」という意味合いがあります。
以下に、社団法人デジタル放送推進協会(略称:Dpa/ディーピーエー)のWebの文面を引用します。

*サイマルクリプト送出運用:これまで、地上デジタル放送のコンテンツ権利保護方式としては、限定受信方式(CAS)が運用されてきましたが、これに加えてRMP方式(新方式)も規格化され、CAS方式と並行して関東地域を手始めに本年の7月ごろから地上放送事業者において順次運用が開始される予定となっております。

引用元:Dpa
地上デジタル放送サイマルクリプト動作確認用テストストリームの追加配付(無償)について
http://www.dpa.or.jp/business/mfr/1203210000.html

要するに、B-CASカードを使った方式だけでなく、新しくRMP方式というコンテンツ権利保護方式が平行運用されているということです。

関連する報道記事は、日経BP社にも掲載(以下URL)されており、「地デジ新方式」になるということ、つまり放送波の仕様が変わる(二つの鍵情報(ECM信号)を放送波に多重化)ことが伺えます。

地デジ新方式の関東広域圏での運用は8月中旬以降に、「念には念を入れて確認」と説明
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120618/403562/

●なぜサイマルクリプト運用が始まったのか
なぜサイマルクリプト運用が始まったのか。うがった見方をすれば、「B-CASカードが改造されたからじゃないか?」と思ってしまいそうですが、それは違うようです。もし「導入を急いでいる」のであれば、その理由にはなると思いますが。

当局(総務省)のWebを見れば、以前から「B-CAS」以外の方法を検討していたことがわかります。
総務省の資料から、いくつか抜粋して引用してみます。

・「B-CAS」と並ぶ新たな選択肢を拡大することが望ましく、可能な限り早期に、選択肢の具体化と、その導入を図る必要がある。 ・既に市場投入されている約5000万台の受信機との互換性を確保するため、現行Ksを利用する方式。 ・B-CASとは独立した方式。(サイマルクリプト方式) ・新方式を短期間に実現するためには、この方式に沿った受信機が市場に出てくることが非常に重要。数多くの新たな方式を搭載した受信機が市場に投入されることを期待。

引用元:総務省
「デジタル・コンテンツの流通の促進」及び「コンテンツ競争力強化のための法制度の在り方」<平成16年諮問第8号、平成19年諮問第12号>
中間答申 概要(平成21年 7月10日 情報通信審議会)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000030621.pdf

とりあえず、B-CASが改造されてしまう事態が起こる前から、B-CASには多々の問題があって別の方法を模索していたのがわかります。そして、この時点で「サイマルクリプト」という言葉が出ているのもわかります。

なぜB-CAS以外の方法を模索していたかについては、上記の当局資料に詳細が書いてありますが、物理的にカードリーダーを受信機につける必要があるので、スペース的にもコスト的にも負担が大きいこと、B-CAS一社が管理しているし、テレビを作るメーカーの新規参入のハードルになっていること、などが挙げられています。

この資料は後半も面白くて、「放送コンテンツのネット配信」を推進していることから、将来的にはテレビ録画の代替手段としてオンデマンドサービス(有料)を打ち出していく可能性が垣間見れます。要するに、テレビ放送はリアルタイムで見てほしいし、見逃したらオンデマンドで有料視聴してほしい。録画はしてほしくない。パッケージ(DVDやBD)が売れないので、その代替手段は有料視聴でカバーしたい。「そっかー」では終わらない言い方をすれば、放送利権を軸に、コンテンツの権利を手中にし、パッケージ販売のみならず、ネットワーク配信事業まで手に入れたい。そういうことでしょう。放送局にコンテンツの権利を握らせているから、こういう結果になるのでしょうね。放送とコンテンツの著作制作は、一体化しすぎ。

●互換性/新規受信機とはどういうことか
いままで紹介した資料のほかにも、参照できるものは多く、注目したい部分を抜粋して引用してみます。

・サイマルクリプト運用に伴い「既に市場に投入された機器へ悪影響を与えないこと、すなわち、視聴者への影響が発生しないこと」について万全を期すための確認作業を行っている。 ・このような視聴者保護の観点から、関東広域での運用開始(“新方式”の鍵情報送出開始)を8月中旬以降とする。ただし、2013年4月の全国での運用開始は、当初の予定通り進める。

引用元:総務省
新方式の運用開始について 一般社団法人 地上放送RMP管理センター
http://www.soumu.go.jp/main_content/000164295.pdf


・新規受信機の開発
・新たな方式に対応した受信機の開発、製造、及び市場流通

引用元:総務省
放送コンテンツ保護に係るエンフォースメントの在り方に関する検討状況(資料)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000024151.pdf


・新方式による運用開始にあたり、コンテンツ保護のためのスクランブルを解くための鍵情報を、従来の受信機向けとは別に送るため、新方式の鍵情報の伝送制御信号の記述子として、アクセス制御記述子を追加する。

引用元:総務省
地上デジタル放送のコンテンツ保護に関する規定整備について
http://www.soumu.go.jp/main_content/000163865.pdf

最後に示した資料の絵が決定的です。

なんと、「従来の受信機」と「新たな方式に対応した受信機」は別モノ。今売っているテレビは「従来の受信機」なのか?いつから「新規受信機」が発売されるの?ファームウエアアップデートで「新規受信機」になるの?

正直、そんな仕様の違いなんて、販売店で聞いても不明でしょう。BSを見るためには引き続きB-CASカードが必要になるみたいですし、「新たな方式に対応した受信機」が不具合なく動作しているのがわかるまでは、テレビやレコーダーを買いたくないと思いました。

今年の年末年始のテレビ商戦には参加しないのが得策だと思います。
(さらに言うと、「新たな方式に対応した受信機」よりも「従来の受信機」のほうが便利に使える可能性もあるので、現行機種が不利益かどうかまでは、なんとも言えないんですよね…)


●追記(2012/10/18)
この件に関連して、テレビメーカーのWebサイトにお知らせが掲載されました。
以下、抜粋して引用します。

・このたび、地上デジタル放送の新たなコンテンツ保護方式の番組を録画した際に、弊社製液晶テレビ「レグザ」ならびにブルーレイディスクレコーダー「レグザブルーレイ」につきまして、レグザリンク・ダビングが出来ない場合や番組説明が表示されない場合があることが確認されました。

「レグザ」ならびに「レグザブルーレイ」ご愛用のお客様へのお知らせ
http://www.toshiba.co.jp/regza/newsreport/20121017.htm

この文章から読み取れることがいくつかあります。

まず、「地上デジタル放送の新たなコンテンツ保護方式の番組を録画した際」と明記されています。放送波の仕様が変わったことで、「多大なご迷惑とお手数をおかけ」したことが明確に述べられています。この因果関係は技術的な問題ですから、ユーザーからは明確に提示できない部分なのですが、メーカーとして認めた形となります。

前述での引用を繰り返しますが、一般社団法人 地上放送RMP管理センターは以下のように総務省に報告しています。

サイマルクリプト運用に伴い「既に市場に投入された機器へ悪影響を与えないこと、すなわち、視聴者への影響が発生しないこと」について万全を期すための確認作業を行っている。

結果的に万全ではなかったので、過失があったとしか思えませんね。B-CASで叩かれて、さっそく新方式でもトラブルですか。あまりにも導入を急ぎすぎているとしか思えませんね。

もうひとつ、メーカーのお知らせから読み取れることがあります。
「多大なご迷惑とお手数をおかけ」したことは書かれていますが、具体的にどういう機能が使えない場合があるかを述べているだけであって、それが「不具合」「トラブル」「ミス」「過失」などであるとは、一切書かれていません。
これは、メーカーが非常にやっかいな立場であることを物語っていると思います。

おそらく放送波の仕様が変わらなければ、ここまで問題にならなかったはずです。発売当時のメーカーの設計に不備がなかった可能性があるし、少なくとも気づくことはできなかったでしょう(今回の件に関しては)。残念ながら、放送波の仕様が変わり、発売時に気づくことのできなかった機能不全が顕在化してしまったのではないか。サイマルクリプト運用が始まることが判った段階で、動作確認や対策を考えていたとは思いますが、それも不完全だった。

つまるところ、このトラブルはメーカーの責任なのか?という部分が、非常にあいまい。しかし、メーカーに責任が無いと仮定した場合、その矛先は総務省や放送局、電波行政全般に向く。でも、メーカーは波風立てたくない相手でしょう。仮にメーカーに責任があったとしても、「放送波の仕様が変わった」「B-CASに代わる新方式が始まっている」「そのために一般社団法人 地上放送RMP管理センターが設立されてる」ということに注目されてしまうことに変わりはないでしょう。それも避けたかったのではないかと思われます。

そこまでして、テレビ見てほしくないの?
(関係者はきっと、「お前みたいなヤツには見てもらわなくてオッケ」とか思っていることでしょう)

2012年10月16日 (火)

トッカン 特別国税徴収官@NTV

どら焼き大好き八橋壮太朗です。栗が入ってるとベスト。

日本テレビでオンエアされたドラマ「トッカン 特別国税徴収官」を見ました。


トッカン 特別国税徴収官
演出 水田伸生 ほか
原作 高殿円
脚本 いずみ吉紘
出演 井上真央 北村有起哉 イケテツほか

結論から先に言いましょう。めちゃ面白い。

「猫のホテル」や「表現・さわやか」の隠れファンをやっておりますが、イケテツこと池田鉄洋アニキが出ているドラマは、あんまり面白いと思ったことが無かったので、いつも見るか見ないか悩んでおりました。しかし今回、はじめてイケテツがしっかり普通にハマってるドラマを見ることができました。いいです。イケテツさん、いままでの中で一番よかったドラマじゃないでしょうか。役も、ポジションも。

毎週「東京上級デート」でダンディーなナレーションを聴かせてくれる北村有起哉さん。彼がいなくてはこのドラマは成立しなかった。いつも重たい堅い役でお見かけしますし、今回もお堅いキャラではありますが、コメディタッチの話の中で抜群に輝いておられます。

さて、実はここまでは前フリに過ぎないのであります。 このドラマは1にも2にも3にも「井上真央」。ヤバい。めっちゃカワイイ。笑っていいとも!が森田一義アワーであるのと同様に、トッカンは井上真央アワーであります。数年前にブレイクしたときより魅力的。というか今が最も魅力的。1クール分、まとめて一気に見たので、頭の中は井上真央でイッパイです(笑)。

そこに、北村有起哉をはじめとしたキャスティングも嬉しい。イケテツは特別視してしまうので例外ですけど、鈴木砂羽に塩見三省に岩松了。チョイチョイ出てくる犬山イヌコ。けっこう好きだった星野真里。最終話は及川光博に野間口徹。どうした日テレ、いままでと違っていいキャスティングするじゃないか。「ストーリー×演出×キャスティング」という組み合わせが、やっとマトモになってきましたね。

ここ数年見たドラマの中では、Blu-ray買ってもいいかなーと思わせる井上真央っぷりでしたが、高い!

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2012年10月15日 (月)

松尾衡監督「夏雪ランデブー」

世間にはアップル税が浸透していると思う八橋壮太朗です。

全話を録画してあった「夏雪ランデブー」を一気に見ました。





監督 松尾衡

原作 河内遙

アニメーション制作 動画工房

出演 中村悠一、大原さやか、福山潤、冬馬由美

アニメといえば、女の子がどうでもいい話をして終わるヤツとか、バーチャルな世界でバトルするとか、特殊能力で悪と戦うとか、そんなんばっかりかよと思っていたところで夏雪ランデブー。お目目が大きい画についていけないかも、と思ったのは最初だけ。お花屋さんの日常的なシーンに一安心。やっとリアルに近い日常が描かれる大人なアニメに出会えた…と思ったのも最初だけ。死んだはずのオトコが幽霊(?)として浮遊していて話しかけてくる、フレームインしてくるという。この作品もファンタジーですか。そうですか。

とは言え、悪と戦うとか仲間を見つけるとか変身してドンパチやるとかは全くありません。よかった。

それより、花屋の店長(大原さやか様)が愛されまくるというヒトコトであります。原作も含めて女性向けなんだろうと思うんですが、実は大原さやか様ファンにはたまらない作品。ずっと大原さやか嬢の声を楽しめます。いい役ゲットしましたね。最高です。秘蔵したい作品ですね。

さて、内容は。お花屋さんの店長をめぐって、若いオトコと元ダンナ(幽霊)が取り合いするという内面を描きまくるドラマ作品です。内面だらけで、なぜアニメでやるんだ?と思ったら、後半になってバーチャル世界というか思念世界というか、そういうワールドが登場します。いわゆる、頭の中に小人さんが出てきて葛藤するという感じのことをやる世界が出てきます。こりゃアニメじゃないとキツイっすね。そしてそこでも大原さやか嬢ワールド。たぶん大原さやか嬢の声にハマってる人なら「俺もそのワールドに入りたい」と思うこと間違いなし。それだけこの作品は大原さやか嬢で出来ています。たぶんセリフ量的にも、マジでそうだと思う。

元ダンナと若いオトコ(主人公)の競り合いがベースではありますが、お花屋さんの店長はダンナと死別しているわけであって関係が冷えて別れたわけではないので、2人の間で気持ちが揺れまくる。もっとも葛藤を抱える存在になっていくのであります。そんな3人の内面を、1クール使ってキッチリ見せる作品になっていて、こういう作品は新鮮ですね。こういう作品ばっかりになるのはイヤだけど、たまには作ってほしいと思わされました。たぶん、2時間で1本のアニメ作品にしようと考えてしまいそうな作品を、連続アニメとしてやるチャレンジングな姿勢と構成力がスバラシイ。原作も連載マンガだから、ある意味忠実にアニメ化できてるんじゃないでしょうか。原作読んでないんで判断つきませんけれども。

こんなにも狭い世界でも、内面を深く描くと、いくらでも世界は広がるんだなあ。そう思わせてくれるアニメでした。派手さが無いので好きな作品です。こっそりオススメ。


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2012年10月12日 (金)

烏賀陽弘道「報道の脳死」新潮社

関西弁のリハビリが必要な八橋壮太朗です。

烏賀陽弘道さんの新書「報道の脳死」を読む。

烏賀陽さんはSNSに限らず盛り上がることが多いお方です。だいたい不誠実に近づくか、何の考えもなく近づくか、図らずも誤解されるか、どれかでしょう。誤解されるとツライので、あんまり絡みに行きませんけど。オリコン訴訟のときに応援できなかったのが申し訳なくて、2010年ごろから本を買ったりチェックしています。本を買うことで陰ながら応援しております。


報道の脳死
著 烏賀陽弘道
内容紹介(Amazon該当ページより引用)なぜ「彼ら」はここまで無能で無力な存在になったのか。大震災と原発事故報道においても横並びの陳腐なネタを流し続けた新聞とテレビ。緊急時に明らかになったのは彼らの「脳死」状態だった。パクリ記事、問題意識の欠如、専門記者の不在……役立たずな報道の背景にあるのは、長年放置されてきた構造的で致命的な欠陥である。新聞記者、雑誌記者、フリーをすべて経験した著者だから下せる「報道の脳死」宣言。

この本は、とてもありがたい。東日本大震災に関する新聞(全国紙)を比較し、同じ記事(パクリ記事)が掲載されていることを具体的に指摘。写真の構図まで一緒という笑えない事態が平然と起こっている。何がありがたいかというと、全国紙を揃えているような人なら、報道にズブな素人でもできる行為なのです。並べて写真を見れば、同じ記事!同じ写真!と気づくことはできる。シンプルなことだけど、案外やらないんですよね。それを明快に示してくれている。ありがたいです。

そんな簡単明快でわかりやすい比較を導入として、新聞ってどうなのよ、報道ってどうなのよということが述べられている。大事な点は、著者が元新聞記者、新聞記事を作る側だったということ。新聞社の組織的な考え方や記者個人の職業意識まで、リアリティがあるというか、そのものが書かれている。

本を要約する気はないので、個人的に面白かった部分をいくつか挙げておこうと思います。
・新聞に掲載されている写真がソックリすぎる全国紙各紙
・松本龍暴言事件、新聞社各社がそれぞれトリプルミス
・メディアは短時間で大量送信する装置を独占していただけで、その時代は終わった
・夕刊はいらないけど、ダウンサイジングにつながるのでやめられない
・クエスチョニングの欠如とニュースピーク、印象操作
・なぜ輪番停電を計画停電と言い換えたのか。なぜ東京23区だけ停電させないことをツッコまないのか
・新人記者時代の写真電送のことや現像/プリントの話
・省庁を取材するなら、記者会見で質疑応答するより、担当者個人にアポを取ったほうが良かったりする

具体事例を挙げて繰り返し説明や解説が行われるので、わかりやすい本だと思います。既存メディアを「なんとなく」叩くのはよくあるけれど、実際に記事を比較して解説してくれているのは本当にありがたい。

仮にこの本にスキがあるとすると、新聞報道、とくに朝日新聞記者時代の経験を中心に報道全体を語られているので、テレビや雑誌なども含めた報道全般について書かれていると期待すると、ちょっとズレがあるかもしれない。ただ、読んでみればテレビや雑誌の状況も、想像するに難しいわけではないと思える。

大局的に考えれば、日本は製造業の産業構造を変える必要があるけど、どうすりゃいいの?という話と似ている気がして面白い内容です。否定するのは簡単だけど、じゃあどうしたらいいんだろう?という部分も、作者なりに考え、行動し、提示してくれているので、誠実な内容と言っていいのではないでしょうか。

ただ「既存メディアを叩けばいい」みたいな本ではなく、問題点を指摘し、その原因を分析、どうすりゃいいんだろうという話を語っています。新聞記事を作る側の意図を教えてくれる良書です。


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2012年10月11日 (木)

本広克行監督「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」

すべてのテレビ番組をニコニコ公式動画として扱ってほしい八橋壮太朗です。

ボクの世代で外せない作品のひとつが踊る大捜査線です。シリーズ最後となる映画を見てきました。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
監督 本広克行
脚本 君塚良一
出演 織田裕二 柳葉敏郎 深津絵里

見納めと思って見たけれど、どちらかと言うといつもの感じ。ぜんぜん続けられるじゃない。まあ、続ければ続けるほど、過去の栄光を超えられない状態になってしまう恐れがあって難しいんでしょうけれど。

原点回帰。織田裕二と柳葉敏郎の信頼関係でサラリーマンらしさを見せつける。終わらせる気があるんだというのは伝わってくる。どっちかっていうと、平均値の高いドラマ作れるから、もっと作らせろよ!という雰囲気がしてくるのは気のせいか。あえて、連ドラとして復活してみると良いと思うんすよね。テレビドラマもっと元気出せよ!的な意味合いで。

ストーリーに関して、もっと何か言えるかと思ったんですが、こちらはサービス精神に溢れていて巧いな、と思うし期待通りだけど、特に言及することはなし。いろんな視点で紐解くことはできると思うけど、むしろ「通常営業」の力強さを見せつけられた。変に深読みするのは間違っている気がします。

とくに書き留めることは無いかと思ったのですが、いやいやいや。ありました。ヨーロッパ企画の永野君と石田君であります。石田君発見!後半でセリフもあった!よかった〜とか思いつつ、永野君がぜんぜん出てこないので、見逃してしまったんだろうとあきらめていたら…アナタ!めちゃオイシい役で出てくるやんか!その役やりたい!大事なシーンでも出てくるのかひょっとして?と思ったけど、さすがに出してもらえませんでしたね…。

ということで、ボク的に永野君と石田君をチェックして、踊るシリーズの最後をスクリーンで見届ける結果となりました。長い間お疲れ様でした。

2012年10月10日 (水)

津田マガの本質とデジタル水商売を考える

ごま団子が大好きな八橋壮太朗です。

ボクは、あいかわらず津田マガ(津田大介さんのメルマガ)をイチオシしているわけですが、まずはその理由を書き、そして意外と市場が頭打ちになるのではないかと思っているデジタル水商売について書いていきたいと思います。

津田マガをイチオシしている理由はいろいろありますが、大きな理由は3つ。「支援」「クオリティ」「ステレオタイプへの姿勢」です。

・支援
津田マガは津田さんが政治メディアを作るための資金作りが目的と公言されています。その政治メディアがどういうものなのかは、今のところなんとなくしか分かりません。それでも、彼ならきっと世の中を良くしてくれるのではないかという淡い期待をしています(しかも、仮に実現しなかったり期待を裏切られたとしても、まったく文句のないメルマガの内容となっています)。彼に淡い期待をしてみようと思う理由は、ただひとつ。津田さんの「やらない行動」によって勝手に信頼感が生まれているから。特に、自費でメディアを立ち上げたり、マネジメントを外部に委託したりしていないところは非常に大きい。彼ほど名前が売れれば、多くの「業界人」が言い寄ってくるのは間違いない。それを断って自前で活動しようとする姿勢は信頼感が持てる。そして、そのためには継続的な支援が必要でしょう。じゃあ、支援してみようじゃないか。そういうことです。以下でクオリティを挙げますが、1年以上クオリティを保ってメルマガ発行を続けるというのも信頼感があります。それだけ継続するのはスゴいことです。

・クオリティ
ここでいうクオリティは、記事の内容、テーマの選び方と着眼点、構成、編集など、すべてにおいてレベルが高いということ。もちろんバラツキはありますが、1年以上継続して品質を保つということは週刊誌でも難しいことでしょう。記事が長くて読めないときもありますが、あとから振り返って読んでも色あせないテーマが多くて、とても満足できる内容です。特にテーマの選び方はボクの指向と一致しているものが多い。テレビで言うところのNHKクローズアップ現代に近い問題の取り上げ方です。安心して購読できる。また、対談形式の記事が多いのですが、ボクのようなアホでも分かった気になれる。これはありがたい。間違っても崇高なテキストではないんですが、クオリティは高い。つまり、読みやすさやわかりやすさを重視したツクリで、「なんとか伝えたい」という意志が強いことが分かります。

・ステレオタイプへの姿勢(多様性バンザイ)
細かいことを以下に書きますが、要はボクの姿勢とほぼ一致しているということです。
ステレオタイプというのは固定観念や型にはまったこと、という意味です。あんまり分かったことを言う感じで自分でも嫌ですが、言論空間に出てくる主張は、保守的でステレオタイプに基づいているものと、その逆のリベラルなものという2軸が目立つ。で、このリベラルなものは「ステレオタイプを叩く」という手段を取ることもあるのですが、それが目的化してしまっていたりする。つまり「固定観念を叩けばオッケ」みたいな主張があったりする。ボクはコレが嫌いです。例えば「大学入試のペーパーテストは思考停止だ」などというもの。ペーパーテストは良い面も多く、昨今の企業採用ではしっかりペーパーテストをしていると思われる国公立大学に注目が集まっているほど。物事には多面的な解釈が可能で、その多様なアプローチを忘れずに問題を掘り下げる、問題の本質に迫ろうとする姿勢が津田マガには感じられます。実は、世間の多くの人たちは、こういう保守とリベラルのどちらにも納得できなくてフワフワしているんじゃないかと思っています。そこを汲み取れる人、多様性の重要さを強く意識している人は、なかなか貴重です。

以上、ボクが津田マガをイチオシする理由でした。そして、これこそが津田マガの本質だと思っています。発行者(津田さん)への信頼感。記事の有益性。多様性バンザイ。これです。

ちなみに、他のメルマガは、この3つの要素のうち、1つか2つしか満たしていないものが多いのではないでしょうか。価値のある記事=メリットのある記事を書いたとしても、そしてパーソナリティを出したとしても、多様性まではなかなか辿り着けない。しかも同等の価値のある記事は、無料でWebサイトで読めてしまうものも多いのです。少なくともゲンロンサマリーズぐらいの安価でメルマガを出すぐらいの割り切りが必要だと思います。

長々と、津田マガを持ち上げる文章を書いてきましたが、ここからはデジタル水商売について書きたいと思います。

デジタル水商売とは。その前に、水商売とは。

水商売

料理屋・待合・酒場・バーなど、客に遊興させるのを目的とし、客の人気によって収入が動く、盛衰の激しい商売。水稼業(みずかぎょう)。

小学館「デジタル大辞泉」より

つまりデジタル水商売とは、デジタルな接客業。デジタルな接客で商売するということです。もっと具体的に言えば、TwitterやFacebookで顧客とコミュニケーションし、コミュニケーションそのもので売り上げたり、コミュニケーションを主軸にしてデータ販売などを行うことです。すべてがオンラインで完結。
昨今の売り上げがハンパ無いソーシャルゲームは、デジタル水商売のひとつですが、自ら接客せずに顧客同士がコミュニケーションするという、水商売の昇華型と言えるスタイルです。パチンコとの類似性は言わずもがなですが、射幸心の近さで言えば、好きなキャバ嬢に貢ぎ続ける感覚のほうが近いと確信しています。

ちょっと話が脱線しました。なんで津田マガの話でデジタル水商売のことを持ち出すのか。それは津田マガを通して考えれば、意外とデジタル水商売の限界が見えているのではないかということです。

津田マガは、津田さんがTwitterで告知/拡散して購読を促しています。それだけなら単なるプロモーションです。でも、彼は購読者をフォローし、時には会話をする。巻き込みを加速させているわけですが、彼はそれを納豆のように混ぜれば混ぜるほどより強固になるものとして、購読者同士のコミュニケーションを促している。そして、メルマガというデータ販売を行っている。これはもう、デジタル水商売のひとつです。もちろん、まったくいかがわしさはありませんけれども。

何が言いたいんだ?という感じになってきているかもしれませんが、ここで津田マガのオフ会がとても重要だと言いたいのです。津田マガは、購読者限定のオフ会を、たまに開催しています。オフ会はデジタル水商売ではありません。リアルに会話ができる、空間を共有する場です。やっぱり、顔を合わすコミュニケーションも必要なんだな、と思う。あれだけメディア王になると公言し、メルマガ購読者数も多いと思われる津田さんですが、すべてをデジタル水商売だけで完結させるのは厳しいのではないかと思っています。全員がホリエモンになることはムリだし、それ以前に内容が全然違いますからね。

こういったボクの考えのベースになっているのは、演歌歌手の地方巡業です。唄ひとつでレコードショップや公民館を周り、握手をし、CDを売り、顔を覚えてもらう。いわゆる手売り。都市部はともかく、全国区で根強く続けられている方法は、ここにあると考えています。お客さんひとりひとりとの接触は、唄1曲分かもしれない。でも、それを補完するように存在するのがテープやCDであり、ラジオであり、テレビでした。「ごくわずかな直接的コミュニケーション」+「メディアを通しての消費」というスタイルは、昔から変わらないんだなあ。劇場で会えるアイドルユニットというのは、そういう原点回帰でもあったのだと思うのです。

デジタル水商売は、ソーシャルゲームという成功例があります。しかし、パチンコ的と言われるソーシャルゲームは、すでにグレーゾーンの扱い。ガチで風営法に類する規制ができてもおかしくない。
そんな中で、ホリエモンのようにパーソナリティを軸にしてデジタル水商売を成功させる人物というのは、ごくわずかな限られた人にしかできない。いや、事実上不可能ではないか。仮に同じやり方をやっても、永続的に収益を上げるのは難しい。
そして、周りを見渡してみればボーカロイドの成功があります。しかしボーカロイドは創作物。代表格の初音ミクはライブを行い、カラオケ配信となり、伝統的な芸能活動に近いことも多く行っています。
結局は、マンガや音楽、アニメのように、創作物の流通が伴う商売に手を出すことになる。
これは、すでに接客業とは呼べない。デジタル水商売ではないと言っていい。
現に、津田さんは本を出版し、講演会、ラジオ、テレビ番組に出演する傍らデジタル水商売(Twitter+有料メルマガ)をしている(※何度も言いますけど、いかがわしさは全くありません)。そもそも、メルマガが創作物というか、著作物に当たりますから、デジタル水商売らしい一面はごくわずか。

こう考えると、デジタル水商売だけで純粋に成立するのはチャットレディのようなサービスだけじゃないかと思う。アメーバピグやニコっとタウンだって、コストを考えれば単体でどれだけ儲かっているのか。有料メルマガも乱立していますが、原価こそ安くできるものの、まっとうな商いとして成立しているのはどれだけあるのでしょうか。とても懐疑的になってきます。

ま・と・め(はあと)
デジタル水商売は、従来の本/ラジオ/テレビなどの媒体のひとつと考えるのが適当であり、単独で商売が成り立つには風営法の対象になるぐらいのグレーゾーンを狙うしかない。仮に成立してもファンクラブ化で留まってしまい、意外と市場が頭打ちになっているのではないか。
津田マガはスバラシイ。安定的に継続発行してもらうためにも、購読者を増やしたい。
ということで、ボクの頭が弱いことを暴露するのと引き換えに、騙されたと思って購読してみて欲しいのです。
↑ここに落ち着く(^^;

公式サイト:津田大介の「メディアの現場」http://www.neo-logue.com/mailmag/index.html

2012年10月 9日 (火)

甲斐谷忍「ウイナーズサークルへようこそ」

ワインのラベルをエチケットと言うのを漫画で知った八橋壮太朗です。

デビュー以来、応援している漫画家・甲斐谷忍さんの最新シリーズ「ウイナーズサークルへようこそ」を読みました。甲斐谷忍さんといえば、「LIAR GAME」や「霊能力者 小田切響子の嘘」が有名ですが、ボクには「翠山ポリスギャング」や「ソムリエ」、「ONE OUTS」の色が強いです。コントラストがはっきりした画と空白の使い方、そしてストーリーの面白さ。クセのあるキャラが独特のセリフまわしで登場するのも大好きです。中でも「ソムリエ」で舞台が日本に移る前までのお話が好きです。

さて、最新シリーズは競馬のお話です。(「LIAR GAME」や「霊能力者 小田切響子の嘘」も継続中ですよ)



ウイナーズサークルへようこそ

甲斐谷忍

主人公は、漫画家を目指していたが挫折した青年。絵をスケッチするときに対象物をよく見る能力、観察眼に優れているため、レースに参加する直前の馬の調子がわかってしまう。しかし、それに気づいたのは本人ではなくて、周りにたまたま居た競馬ファンのグループたち。主人公の観察眼は儲かる!と思われたため、「ウイナーズサークル」という彼らのグループにうまく取り込まれてしまって…。

とりあえず言わなければいけないのは、競馬にまつわる漫画ですが、馬主や調教師、騎手たちの話ではありません。普通に馬券を買いにいく競馬ファンの話です。しかも、ギャンブルとして勝つための仲間たち。
さらに付け加えるとすると、すでに競馬ファンの人たち向けというよりは、何の知識もない一般の人たちに競馬の面白さを知ってもらおうという作者の意向が強いようです。ですので、競馬を知らないひとこそ、騙されたと思って読み始めてほしいです。

相変わらずお話の導入がおもしろおかしくて、期待通りです。
主人公は漫画家を目指すものの、出版社の人から引導を渡されて挫折。グイグイ引っ張るタイプではなくて、素直でおとなしめのキャラで、仕事もどうしようかサッパリという現代にマッチした設定であります。
「普通キャラの主人公の特殊能力 を、周りが利用しようと目論む」というスタイル。

扱う内容が競馬ということもあって、かなりリアルな日常をベースに、少しだけ拡張したフィクション。実はボク的には大好きな設定。「ONE OUTS」以降、フィクションがベースのお話でブレイクされた甲斐谷忍さんでありますが、ボクは「翠山ポリスギャング」や「ソムリエ」寄りの応援をしているので、「帰ってきた甲斐谷忍」感がハンパない。今後も要注目です。


2012年10月 8日 (月)

三毛猫ホームズの推理@NTV

フレッシュネスバーガーの店内で一番フレッシュじゃないことに気づいて帰りたくなる八橋壮太朗です。

ドラマを1クール分まとめて録画しておいて、一気に見るくせがついてきました。今回は、2クール前に日本テレビでオンエアされた「三毛猫ホームズの推理」を一気に見終えました。

「三毛猫ホームズの推理」
演出:中島 悟 南雲聖一 菅原伸太郎 松永洋一
原作:赤川次郎
出演:相葉雅紀, 藤木直人, 大倉忠義, 大政絢, マツコ・デラックス

全体的に少し軽いノリなのが鼻につくものの、藤木直人とマツコ・デラックスがいい仕事してます。この2人がいなかったら危なかった。
内容は、説明するのも今更という赤川次郎原作の三毛猫ホームズ。2012年という今に演出し直すとすると、こうなるのかと納得できるツクリ。初回放送前の番組宣伝だったり、エンディングが2パターン用意されていて視聴者投票でオンエアを決めるなど、新鮮味は無いし好きじゃないやり方ですが、アイデアでなんとか面白くしたい、見て欲しいという意欲が伝わってきます。本格ミステリーじゃない見せ方なので、作品に合っていて、ちょっと日テレドラマを見直しました。

俺の大嫌いな大宮エリーが脚本に参加しています。その回が期待通り盛り上がらない内容だったのである意味ハズさないですね。最後にスタッフロールが出てくるのがドキドキでした。面白い回の脚本が大宮エリーだったらどうしようかと思っていたのですが、むしろ俺の眼力に自信が持てました。

さて、そんなことはさておき、主演の相葉君です。いい役を貰いました。滑舌の悪さがプラスに出るといういい作品、いい役。皮肉じゃなくて。あまりにも滑舌がいい役者ばかりのドラマは好きじゃないんで、好きですね。印象よかったです。どう考えても演出家がうまく仕上げてくれてますけど、ウマい役者がやりゃいいってもんじゃない派なので、嬉しい。

それにしてもキャスティングと演出がバッチリでした。各回のゲストもいいですが、なんと言っても藤木直人とマツコ・デラックス。抜群の安定感であります。
実はチョイチョイ嬉しいのは植木夏十さん。けっこういいカット、いいセリフをGETしてる。殉職しなくて良かったです。

主人公の片山が、刑事の仕事を続けるのか?ホームズに頼ることなく推理できるのか?という軸がしっかりしていたので、連続ドラマとして中だるみ無く見ることができました。これがプロの仕事やな!ということで、楽しく面白く見ることができました。意外とDVDやブルーレイが売れる作品かもしれないです。

2012年10月 3日 (水)

三木孝浩ほか監督「ドラゴン青年団」

生八橋大好き八橋壮太朗です。

ワンクール遅れてMBS系でオンエアされたドラマ「ドラゴン青年団」を見ました。


ドラゴン青年団
監督 三木孝浩ほか
脚本 上田誠ほか

ヨーロッパ企画を陰ながら応援している身としては、なんとか見なければいけないドラマであります。

正直、このドラマに関してはかなり辛口な視点になってしまいます。
上田誠兄貴が、うまいこと乗せられているとしか思えなくなってきてツラい。
でも、描いている世界は上田誠ワールドだし、以下の脚本陣や、出演者たちを見ていると、上田誠兄貴が手玉に取っているとも思えるので悩ましいところであります。
脚本:上田誠、大歳倫弘(ヨーロッパ企画)、池浦さだ夢(男肉 du Soleil)、三浦直之(ロロ)、村上慎太郎(夕暮れ社 弱男ユニット)

純粋に楽しくて面白いものの、従来からヨーロッパ企画の芝居を見ている身としては、なんの新鮮味も無いので、ただひたすら温い目で見るしかない。クリスタルでドラゴンを倒すのは好きですけど。連続ドラマとしてはどうなんでしょうか。ジャニーズ臭さを全く感じないツクリで、そこは良いですね。

上田誠(ヨーロッパ企画)×三木孝浩×蔵本憲昭(電通)という組み合わせ。
この蔵本憲昭さんというお方は、バブルでGO!から東京上級デートというホイチョイ臭がする御仁のようですが、狙いすぎて結果的にはパっとしない気がしてならない。趣味は合いそうなので仲良くなれそうな気がしますけど。仕事としてはどうなんでしょうか。

上田誠兄貴(勝手にアニキよわばり)は、四畳半神話大系でいい仕事の流れやんか、と思ってたんですが、このドラゴン青年団はどうなんすかね。なんか制作陣が貧弱すぎませんかね。アニキは「けいおん!」実写版みたいな作品がハマると思うんですけど。上田誠ワールドはハイビジョン実写には向いてないと思うなあ。アニキは実写ドラマをやるならファンタジーは封印するべきだと思いますです。どちらかというと、偏屈なキャラクターに振り回される群像劇みたいなのが向いてるんじゃないかなあ。いずれにしても、本広監督がキッチリ実写にできていることを考えると、エッセンスの問題なんだろうな。連ドラには最も厳しい立ち位置だと思います。

かなりエラそうなことを言ってしまいました。ごめんなさい。
愛のあるツッコミとして許していただければと存じます。

2012年10月 2日 (火)

小原正和監督「アクセル・ワールド」

クリスタルを集めてドラゴンを倒したい八橋壮太朗です。

小原正和監督「アクセル・ワールド」を見終わりましたので、その感想を書きたいと思います。


アクセル・ワールド
監督 小原正和
シリーズ構成 吉野弘幸
アニメーション制作 サンライズ
プロデュース ジェンコ

いきなりカミングアウトですが、あんま好きな作品じゃないです。
ちょっとバーチャルな世界が深すぎるというか、バーチャルな世界がメインすぎて入っていけない。
世間的には黒雪姫が人気だったみたいですが、それは大賛成です。
それに、主人公がいじめられっ子キャラでゲームオタクという設定は、けっこう好き。

実は期待していたのは、話の舞台が杉並区高円寺というところでした。
われらの杉並区。われらの高円寺。
さて、どんな風に高円寺が出て来るのか。…と思ったら、駅周辺がチラチラ出てくるのと、主人公が住んでるのが「座・高円寺の裏にある高層マンション」というぐらいで、ぜんぜん出てこない。かなり切ないぐらい出てこない。まあ、実在の地域とリンクしすぎて失敗するよりは正解だと思いますけど、もうちょっと高円寺臭さを出してほしかったな。
さすがに冒頭のほうで黒雪姫が運び込まれた病院が河北総合病院ソックリで、バーストリンクした世界では廃墟のように現れるもんですから、おいおいおいおいおいおい!と叫びましたね。ええ。
でも、これを最後に杉並らしさは最終回までお預けです。ホントせつない。
まあサンライズが作ってるんだから、どうせなら上井草ですよね。

話のツクリとしては、けっこう盛り上げも引っぱりもちゃんとしてると思ったんですけど、アニメとしては視点の設定に失敗しちゃったかな〜と思いました。たぶん原作はキッチリ盛り上がってると思うんです。でもアニメとしては、スケールの扱い方に失敗したとしか思えない。現実世界とバーストリンクの世界のコントラストを、もっと見せる工夫が必要だったに違いない。特に戦闘シーンが「悪い意味での」ドラゴンボール化している。ドンパチやってるけど引っ張り過ぎ。あまりにも現実世界の日常を描くのを忘れてしまっている。キャラの心理的にも、日常感的にも、ベースを作るのを飛ばし過ぎ。

結果的には、近未来のドラゴンボールをやろうとして、高円寺という実在の場所を盛り込むのに失敗してグダグタになっちゃった感が否めないっす。

俺的に最もツッコミどころなのは、リア充でいっぱいの高円寺を舞台に、非リア充向けアニメを作ってどないすんねん!ということでしょうか。

絵柄もキャラもストーリーも、けっこう善戦していて好感はあるのに、まさに「悪い意味での」ドラゴンボール部分(ドンパチして引っ張るだけ?)が足を引っ張っている。それが総評でありました。
たぶん、このアニメのターゲットは中学生なんだろうな。主人公も中学生だし。
そういう意味で、俺はターゲットじゃなかったんでしょうね。


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