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2011年12月19日 (月)

高間賢治「撮影監督ってなんだ?」

お笑い、おビール、お札、「お」が大好き八橋壮太朗です。

やーっと読めました!重版されていない高間賢治さんの「撮影監督ってなんだ?」。
アマゾンで中古を買うことはできるみたいだけど、どうしても古本屋などで探し出したかった。
このたび、めでたく古本屋で出会うことができまして、拝読に至ったわけであります。
あっけらかんとした、ぶっちゃけた内容、読みやすさ、高圧的でもないし、誇張もしてない、こんなにストレートな本、大変貴重であります。

基本的には1992年に刊行されているので、そこを踏まえて読む。
巻末に書いてあるフィルモグラフィーによると、「就職戦線異状なし」「12人の優しい日本人」のお仕事をされた直後、という時代背景であります。

内容は、3部構成。
(1)そもそも撮影監督ってこういう感じなんです
(2)文化庁の留学制度で行ったアメリカでの体験記
(3)高間さんの仕事、どんな流れでどんな現場だったかを紹介

いい構成です。編集さんのパワーのなせる業でしょうか。

さっそくですが、タイトルの「撮影監督ってなんだ?」については、15ページ目に書かれているのがシンプルな表現です。

日本で言うところの撮影と照明とを自分のコントロール下に置き、映画の画の部分に対する責任を全面的に負っている。これがディレクター・オブ・フォトグラフィー、つまり撮影監督なのである。

そして、興味深いものの、飛ばし読みしてもいいのは「(2)アメリカでの体験記」だったりするのですが、
そこはそこで重要なんですよね。現場感覚、現場の人間の感覚が、どれだけ重要なのかという話になるからです。

この本をトータルで言うと、
画づくりがどのように行われているのか、いろんなやり方があったのか、ふむふむと読むことになります。
この本のいいところは、高間さん自身の語り口であること(評論とかではない)、企業や組織といった構造的な問題や予算についてストレートに言及していること、監督・助手などのスタッフとの関係性にも具体的に述べられているところです。

撮影監督ということに関してザックリ読み取ると、日本とアメリカとイギリスにおいて、(91年当時の)撮影監督の役割に差があることを言っていて、さすがにアメリカ体験記のあとですから、アメリカの撮影監督システムがいいよねという志向で語られています。アメリカは、前段のように画の部分に対する責任を全面的に負っている。日本は撮影部と照明部が分かれていたりして、照明部は目立った仕事をがんばりすぎる・誇張しすぎている(もちろん91年当時の話)。イギリスはというと、日本の照明部が画づくりの提案をして決めていくスタイルだという。

細かい役割分担はともかく、やっぱり予算とか規模とか人材によって、やり方がいろいろあるんだなあということ。
高間さんがステキなのは、日本のウデのたつ照明技師を否定していないところ。技師は必要だけど、撮影監督システムにはなじめないだろうな、と。でも良い照明技師は、自ら領域を広げて撮影監督やっちゃえる技量があるんだよ、そうしたほうがいいよ、それがイギリスの撮影監督なんだよ、と言ってるところ。

高間さんがアリだと思っている照明、ナシだと思っている照明が、なんとなく私の趣味と一緒なので、とても面白い。
ありのままの、自然な光を生かしたライティングを志向しているのと、それが実現できてきたのは高感度フィルムと明るいレンズが出てきたって話がシックリくる。まあ、91年当時の話だけど「だよなあ」「そうですね、なるほど」と思うところが多々。

気持ち悪い照明ワークは、排除!!

なぜ、こんな良書が廃版に…。

「撮影監督ってなんだ?」高間賢治著
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