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2011年12月31日 (土)

ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督「1980」

年末に断舎利を扱っていたテレビを見ては失笑していた私が八橋壮太朗です。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督「1980」を見る。
1年以上前に買って、置いてあったのを、ようやく再生。
気軽に見れない気がして、ずっとそのままにしてあったのであります。

1980年の物や衣装など、ほんとっぽくて安心して見られました。
そして、1にも2にも、ともさかりえ。
ともさかりえパワーがスバラシイ。

こうやって見ると、いかに現代を扱うのが難しいのか、って感じがする。
ネットとケータイが普及する前の時代のほうが、魅力的な部分がたくさんある気がしてくる。

ケラさんの芝居は何度か見てるけど、こうやって映画を見て気づいたのは、
セリフのしゃべり方や言い回しが、ある一定の範囲の同じトーンでできている。会話のトーンも。
どこか台本のとおりにしゃべっていることを意識させる。
そのため、小説を読んでいるかのようなリズム感でセリフが流れてくる。
この感覚が分かってもらえるのかどうか、自信はないけれど。

初監督作品だそうで、思いのまま作れたんでしょうか。
そして、ちゃんと黒字になったんでしょうかね…。

中身の良し悪しはさておき、私はこの映画のターゲットじゃなかったです、正直。
この映画をしっかり受け止められるほどの素養が無いんで、ちょっとショックでした。

自分が変われば世界が変わる

よく猫をかぶる私が八橋壮太朗です。
今回は、2011年を締めくくって書かせていただきます。

今以上にずっと世間知らずだった××年前。
家と学校を往復する毎日。会う人、会う人、いつも同じ顔ぶれ。授業を受けて、部活して、ネットして。そんな変わり映えのしない日常の中で、ニュースな話題やテレビの向こう側が異世界に見えてくる。時間の早さも価値観も違う。職業、年齢、収入、すべてが非日常にしか見えない。ほんとうに、こっち側とあっち側は、同じ社会、同じ時間、同じ国なのだろうか。
そんな閉じた毎日に、はじめて社会とのつながりを感じたのは競馬だった。

競馬のテレビ番組を見るという「あっちの世界」。競馬のゲームをやるという「こっちの世界」。常にどちらかサイドで触れるだけだった。そこから、コンビニで競馬新聞を買って、実際に馬券を買って、レースが始まって、結果が出て、現金が戻ってくる。自ら競馬に参加して、結果が出て、また自分の財布に結果が返ってくる。このレスポンス感、自分が一人のプレーヤーであることの実感が、そのまま社会との繋がりの感覚だった。
競馬という、ひとつの社会の仕組みに自分の意思で参加することで、日常を変えることができた。(学校に通ってても馬券が買えてしまうという現実も勉強になったよね…。)

そこから、「あっちの世界」と「こっちの世界」を行き来することになる。変わり映えのしない日常と、社会という非日常と。

部活を頑張って、結果が出て、自分のランクが決まる。リーグに出場する。
勉強を頑張って、試験を突破して、学校に入る。資格を取る。
実は、こうやって日常も変化するし、どんどん社会の中に入っていくことになる。
働いて、収入を得て、生活する。これが社会人。これが「あっちの世界」の人になるということ。あっちの世界が、日常になるということだった。

しかし社会人になってみても、自分の生活範囲は固定化しやすいもの。新しい出会い、新しい知識、新しい空間。非日常は、まだまだいっぱいある。
日々の生活に行き詰まりを感じたら、いつも競馬を思い出すようにしている。
競馬場に行ったとき、場外馬券売り場に行ったとき、そこには目的も話題も共有できる人たちがいっぱい居たことを思い出す。そこで誰かと会話が生まれれば、そこに自分の空間ができる。

通勤ルートを変えてみる、毎朝カフェに寄る、本屋に入ってみる、電車に乗る位置を変えてみる。実際にやってみることが大事だし、いつもと少し違う自分を想像してみるのも面白い。そして、実際に何かが違うのか、面白いこと、発見は無いか、と思いをめぐらせてみる。すると、いろいろ気づくことができていく。
簡単なのは、お金を使うこと。花を買う、食器を買う、カラオケする、マッサージ店に行く。普段やらないことでも、ちょっとお金を出せばできることばかりだ。
自分の意思で、ちょっとした自分の行動を変えるだけで、世界は変わる。

さらに、インターネットという魔法によって、「あっちの世界」が身近になった。
好きなアイドルと会話ができる。好きなスポーツ選手に会える。株も買えるし、オークションも参加できる。
問題は、何に興味を持つか、何をやってみるかということ。

2011年は、好きな漫画家さんや映画監督さんと直接お話することができた。役者さんとツイッターで会話することもできた。それが「日常」にできているとは思わないけれど、そうする自分の意思が、自分を変え、新しい世界を感じることができる。

そして、新しい世界が教えてくれたのは、日常の大切さだった。
新しい世界にはステキな人がいっぱいいる。(みんな大人だしね)
ステキな人には、ステキな友人がいる。
自分の日常は、どうだろうか?ステキな日常だろうか?自分はステキだろうか?

今年は、たくさんのステキな人たちと出会えた1年でした。
ありがとうございました。

2011年12月30日 (金)

第三舞台「深呼吸する惑星」@神奈川芸術劇場

戦略が無いのが戦略だなんてオレも言ってみたい八橋壮太朗です。

第三舞台「深呼吸する惑星」@神奈川芸術劇場に行ってきました。
はじめての第三舞台。はじめてなのに復活公演、そして解散公演。なんてことだ…。
チケットもぜんぜん取れませんでした。年末の追加公演ってことで、なんとかとれましたが…神奈川芸術劇場、新しくて広い…広いんす。。

さて、ゲートには、あいかわらず鴻上尚史さんが立ってます。とくに声をかけることもなく過ごすわけです。
パンフレットを買って席へ。
手書きノートのコピー「ごあいさつ」を読む。
こういう、劇場に入って芝居が始まるまでの間も演出されてる気がしますね…。

内容ですが…楽しい。面白い。90年代パワーの味がする。第三舞台ってこういうテイストなのね。
やりたいことを、多少削って時間内に収めてる感じがするぐらいスピード感があります。
最初で最後の公演、堪能させていただきました。

オールラストになる1月15日(日)福岡公演の模様は、全国30の映画館で生中継するそうです。
けっこう気になりますね…

2011年最後の芝居。
満足でありました。

第三舞台「深呼吸する惑星」
http://www.daisanbutai.com/

総理と呼ばないで

どうにか三谷幸喜+西村雅彦+近藤芳正「90ミニッツ」を見ることができそうな八橋壮太朗です。

1997年オンエアの「総理と呼ばないで」をTSUTAYAでレンタル。いやあ、昔のドラマのほうが面白いっす。
というよりは、最近のドラマは、俺をターゲットにしていないだけ、っていう話でしょうけど。

とにかく、怒ってる鈴木保奈美がカワイイ!

そして、やはり作っている側の予算とマンパワーと力量が、現在とは全く違うんだなあと感じさせられる。
脚本と役者さんの力量が特に違ってしまったんだな、きっと。
家政婦のミタは、そのへん踏ん張ってたんだと思うんだな。
スタッフロールをチェックしてる人はわかると思うけど、演出や編集さんは、このころと現在と、実はあんまり変わってなかったりする。
あとは想像の域だけど、制作スタッフの力量と人数が減ったりしてるんじゃないかということとか、予算がガッツリ減ったんだろうなということとかもある。

昔のドラマの再放送が多いのも、妙に納得しちゃうよ。
昔のドラマのほうがクオリティ高いんだから。

正和サマ、最近なにしてはるんですかね?


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2011年12月28日 (水)

セクシーボイスアンドロボ(ドラマ)

はみがきチューブの成分は「磨いたぜ!」という爽快感のためが半分以上を占めていていると主張する私が八橋壮太朗です。

黒田硫黄原作の漫画「セクシーボイスアンドロボ」がドラマになっていたのは覚えていらっしゃいますでしょうか。
そう、大後寿々花=セクシーボイス、松山ケンイチ=ロボ、でセクシーボイスアンドロボであります。

なぜ日テレなんだ、と思ってたけど、ぴったりハマってる。いいです。大好きです。お勧めであります。
日テレはこういう路線の作品が向いてるんだろうな。ツクリモノの世界っていうんでしょうか。
TSUTAYAで全巻レンタル、じっくり視聴であります。

しかし、メジャーな線を捨てている運命があるようで、魅力的だけど視聴率はどうだったんでしょう。たぶんダメだったんでしょうな…。
ネットでの反響は大きかったとか。

ゲストが魅力的。
自殺願望のあるお歯黒女役の香椎由宇がスバラシイ。イチオシであります。
レギュラー陣も、塚本晋也大先生が父親役で面白楽しくご出演。

しかし、主役の2人が最高。
大後寿々花=セクシーボイス、松山ケンイチ=ロボ
この組み合わせはずっと見ていたい。
ほんと。

原作と大幅に変わってしまっているので、黒田硫黄さんはどう思っているんだろうか…。

ブルーレイで出ないかなあ…。



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2011年12月27日 (火)

リーダー不在というのは、つまりリーダーに従う人が居なくなったということ

リーダーというと、渡辺正行じゃないかとツッコミを入れたがる私が八橋壮太朗です。

リーダー不在と言われる。政界も、企業も、よきリーダーが居ない。
育ててないからなのか?世代の問題なのか?
それとも、本当はリーダーがいるのに気づいてないのか?

私の至った結論から言うと、リーダーが居ないのではなくて、リーダーに従う人が居ないのだと思う。

この人なら、ついていきたい。そう思わせてくれる人は、いくつかタイプがある。
有言実行する人、必ず実績を出す人、アメとムチの使い分けがウマイ人、理念やビジョンを語れる人、褒めてくれる人、認めてくれる人、なんでも知ってる人、経験豊富な人、魅力的な人。
素地として、こういうタイプの人は、普通に居ます。
でも、昔に比べて、なかなかリーダーたる存在感を示せない環境が、現代にはあります。

まず、リーダーにすべての権限が無い。どんなリーダーでも、組織の中では役職ごとに権限が限られている。リーダーが決めたことでも、もっと権限のある立場の人から却下されてしまうことがある。決定権が無いリーダーは、リーダーと言えるのだろうか。こんな状況では、リーダーはリーダーシップを発揮できるのだろうか。

そして、リーダーの理念や理屈、ビジョンが心から信頼できない世の中になっている。
これもいくつか原因がある。まず、ビジネスの内容がどんどん変わっているので、経験値で語られても説得力がない。過去の成功体験があっても、新しいビジネス環境に適合しているかは未知数だ。加えて、理屈やビジョンを語ったところで、その理屈やビジョンが本当に正しいのか、疑うことが簡単にできる。グーグルで検索すれば、その理屈やビジョンにツッコミを入れられるであろう知識や情報がイッパツで手に入る。ツッコミどころのある理念やビジョンを語るリーダーに、ついていく人などいるのだろうか。そもそも、昔に比べて未来を語ることが難しいんです。

こうして、もともとリーダーシップが発揮できる人材であっても、粗探しが簡単に行われてしまう。部下や周囲のスタッフも、リーダーシップは無いけれど粗探しは得意な時代なのだ。そりゃあ、誰がリーダーをやったって、ついていく人はいませんよ。

リーダーだって、選択される側という運命だったりするのも、原因のひとつ。
恋人探しと一緒で、もっといい人が居るんじゃないか、他の人のほうがいいんじゃないか、なんてずっと思われてしまうのです。
そのときの評価は悪くても、あとから「あの人のほうが良かったな」なんて思われてしまうのです。

総合して、経済が縮小していて余裕が無くなっているのが原因だと思っています。層の厚い人材や組織力で企業活動が行える時代ではなくなりました。少ないポストで権限が明確になっている。選び抜かれた人材でないといけないという空気は、みんな感じている。だからこそ、リーダーは誰からも粗探しをされてしまうし、他にいい人がいるんじゃないかと思われてしまう。

リーダーをリーダーとして認めて、ついていく余裕が無いのです。

そして、うまく行っている組織のリーダーに共通していることは、しっかりと権限が与えられていること。権限が明確なこと。

これができなくなっている組織が多いと思う。垂直統合な組織、ピラミッドな組織になってしまっている。
内部統制の強化、ガバナンスの強化という名目の中で、どんどん現場サイドの裁量が無くなっている。
純度が高い、素直な人材が多ければ多いほど、この傾向も強いと思う。
なんでも上司に確認しちゃうわけだ。その上司も判断できないとなると、さらに上司に上っていく。

これもリーダー不在の状況を表していて、なんでも上司にお伺いをたてることになっている組織では、中間管理職がリーダーシップなんて発揮できるわけがない。権限が無いんだから。裁量が無いんだから。
「一家の大黒柱であるお父さん」が通用したのは、権限があったから。
今の男子が草食男子が多いなんていわれるのも、リーダーシップが発揮しづらい世の中だからだと思う。
でも、捜せば居るんですよね、オレがオレが、っていうタイプの人。これはとても惜しい。

末端のリーダー、つまり中間管理職が機能するかどうかは、企業統治や内部統制を、実態に合わせてどう解釈するかが、天下の分かれ目でしょう。

2011年12月26日 (月)

借りぐらしのアリエッティ

内蔵と内臓を良く間違える私が八橋壮太朗です。

ジブリな「借りぐらしのアリエッティ」を見る。
近所のレンタルショップでブルーレイレンタルをしていたので、つい。

なんか、世間で大ヒットしてないほうのジブリ作品のほうが好きなんだな俺。と思ってしまった。
ジブリ作品って猫がよく出てきますな。

小人さんが主人公という、ファンタジー要素なんですが、それ以外は普通に人が住んでる家っていうんで、好きなタイプの設定です。ファンタジーすぎる世界観はあんまり好きじゃないんで…。

小人さんの世界ということで、やたらとシズル感いっぱい。がんばってる。
これはどういうことかと言うと…
見るならブルーレイで!っつー話です。
これはDVDで見たら損かも。
細かくてなめらかな動きを見られて、今回は幸せでありました。

劇場公開作品って、こうじゃないとね…。



借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]
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2011年12月23日 (金)

とんかつ専門 丸五 (まるご)@秋葉原

さようなら2011年、いらっしゃい2012年。とんかつ食べて年忘れ。八橋壮太朗です。

秋葉原はすっかり変わってしまいました。
とくにヤマギワがどんどん変わっていったのは特徴的かもしれない。
そんなヤマギワリビナだった場所の裏にあるのが、とんかつ専門 丸五 (まるご)。

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ここは変わりませんね。

Img_0966
このようなラインナップ。

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ヒレカツ定食だ!

Img_0976
めっちゃウマイ!

とんかつ専門 丸五 (まるご)@秋葉原
http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131001/13000379/

2011年12月21日 (水)

久米宏 経済スペシャル第4弾「TOKYOって幸せですか?」@テレビ東京2011.12.18

今はともかく、もともとはテレビ全盛期に育った私が八橋壮太朗です。

久米宏 経済スペシャル第4弾「TOKYOって幸せですか?」@テレビ東京2011.12.18を見る。
この番組、すごく良かった。

最初の前フリというか、全てを通してのテーマがいい。キャッチーでもあるし。
「東京から美人が減っている!?」
この投げかけで番組は続くのです。面白くないわけがない。。

そして地方に美人が増えている?という流れで、美少女図鑑に出ている人たちを取り上げる。
ネットのおかげで、買えない服も化粧品もない、困らないと言う。
これからもずっと地元で暮らしたいと言う。
なるほどなあと思いつつ、ほんと美人というかかわいいというか。ええ子や…。
大型ショッピングモールが、田んぼだったところに突然ドカンとできたという話が印象的だった。

そして、イチバン興味深かったのが、東京から福岡に移転したケンコーコムという会社の話。
社員丸ごと引越し。
さすがテレビと思ったのが、取材相手がみんな「もともと世田谷に住んでました」と言い放つところ。
ステレオタイプをよく分かっていらっしゃる。
で、この福岡に引っ越した夫婦が、もっとも刺さったセリフを言ってくれました。
「こんな都心に住めて幸せです」
要するに、東京で住むとしても、どうしても郊外や周りの街に住むことになる。でも、福岡なら本当の都心部に安く住むことができる。そういう話だった。
店も、都心部なら東京都変わらないんだって。なるほど、そうだよなあ。
とても共感する話だったけど、仕事内容とか、文化的な環境とか、そういうのはどうなんだろうと思う。

この番組が面白いと思ったもうひとつの理由は、世代を扱っていること。
スタジオには数十人の一般女性がひな壇に座っていて、それは世代ごとに数人ずつ呼ばれている。
「私のころは東京に来れば何かがあると思って上京した」なんてお話もあれば、
さっきの地方の美少女図鑑モデルさんは「東京に来たいとは思わない」なんて言う。
世代の話も多くて、面白い。

この番組はしばらく録画を保存しておきたい。。



最後の晩餐-久米宏対話集 久米宏
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2011年12月19日 (月)

高間賢治「撮影監督ってなんだ?」

お笑い、おビール、お札、「お」が大好き八橋壮太朗です。

やーっと読めました!重版されていない高間賢治さんの「撮影監督ってなんだ?」。
アマゾンで中古を買うことはできるみたいだけど、どうしても古本屋などで探し出したかった。
このたび、めでたく古本屋で出会うことができまして、拝読に至ったわけであります。
あっけらかんとした、ぶっちゃけた内容、読みやすさ、高圧的でもないし、誇張もしてない、こんなにストレートな本、大変貴重であります。

基本的には1992年に刊行されているので、そこを踏まえて読む。
巻末に書いてあるフィルモグラフィーによると、「就職戦線異状なし」「12人の優しい日本人」のお仕事をされた直後、という時代背景であります。

内容は、3部構成。
(1)そもそも撮影監督ってこういう感じなんです
(2)文化庁の留学制度で行ったアメリカでの体験記
(3)高間さんの仕事、どんな流れでどんな現場だったかを紹介

いい構成です。編集さんのパワーのなせる業でしょうか。

さっそくですが、タイトルの「撮影監督ってなんだ?」については、15ページ目に書かれているのがシンプルな表現です。

日本で言うところの撮影と照明とを自分のコントロール下に置き、映画の画の部分に対する責任を全面的に負っている。これがディレクター・オブ・フォトグラフィー、つまり撮影監督なのである。

そして、興味深いものの、飛ばし読みしてもいいのは「(2)アメリカでの体験記」だったりするのですが、
そこはそこで重要なんですよね。現場感覚、現場の人間の感覚が、どれだけ重要なのかという話になるからです。

この本をトータルで言うと、
画づくりがどのように行われているのか、いろんなやり方があったのか、ふむふむと読むことになります。
この本のいいところは、高間さん自身の語り口であること(評論とかではない)、企業や組織といった構造的な問題や予算についてストレートに言及していること、監督・助手などのスタッフとの関係性にも具体的に述べられているところです。

撮影監督ということに関してザックリ読み取ると、日本とアメリカとイギリスにおいて、(91年当時の)撮影監督の役割に差があることを言っていて、さすがにアメリカ体験記のあとですから、アメリカの撮影監督システムがいいよねという志向で語られています。アメリカは、前段のように画の部分に対する責任を全面的に負っている。日本は撮影部と照明部が分かれていたりして、照明部は目立った仕事をがんばりすぎる・誇張しすぎている(もちろん91年当時の話)。イギリスはというと、日本の照明部が画づくりの提案をして決めていくスタイルだという。

細かい役割分担はともかく、やっぱり予算とか規模とか人材によって、やり方がいろいろあるんだなあということ。
高間さんがステキなのは、日本のウデのたつ照明技師を否定していないところ。技師は必要だけど、撮影監督システムにはなじめないだろうな、と。でも良い照明技師は、自ら領域を広げて撮影監督やっちゃえる技量があるんだよ、そうしたほうがいいよ、それがイギリスの撮影監督なんだよ、と言ってるところ。

高間さんがアリだと思っている照明、ナシだと思っている照明が、なんとなく私の趣味と一緒なので、とても面白い。
ありのままの、自然な光を生かしたライティングを志向しているのと、それが実現できてきたのは高感度フィルムと明るいレンズが出てきたって話がシックリくる。まあ、91年当時の話だけど「だよなあ」「そうですね、なるほど」と思うところが多々。

気持ち悪い照明ワークは、排除!!

なぜ、こんな良書が廃版に…。

「撮影監督ってなんだ?」高間賢治著
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2011年12月16日 (金)

とりいち 北品川店

自宅で熱燗がやめられない八橋壮太朗です。

とりいち 北品川店に行ってきました。

北品川は、いままでノーチェックだったエリア。うろうろすると、けっこう飲み屋があります。
路地裏に入っても、スナックが並んでいたりして、いい場所です。
要チェックであります。

で、とりいち。
けっこう混んでます。
この近隣で、イチバン人気がある店かもしれない。

Img_1003
お通しと、ごま塩キャベツ。
お通しのボリューム感がすごい。ごま塩は、居酒屋の定番なポジションかもしれませぬ。

Img_1005
まさに飲むためのラインナップ。
オーソドックス&あったらいいなシリーズ。
ハズしません。ステキ。

Img_1006
食べかけですいません。
うまい!

2011年12月 7日 (水)

猫のホテル「わたしのアイドル」@下北沢ザ・スズナリ

金曜の夜は探偵ナイトスクープだった八橋壮太朗です。

12月恒例の猫のホテル。「わたしのアイドル」@下北沢ザ・スズナリを見てきました。

千葉雅子さんと佐藤真弓さんの二人芝居、あんどダンシングチーム(森田ガンツ、村上航、いけだしん、岩本靖輝)のみなさん。

今回は個人的に熱烈歓迎の市川しんぺーさんも、中村まことさんも、イケテツも不在。
それ以上に、いつも男衆ばかりなイメージも強いのに。どうなっちゃうんでしょう。

千葉さんの魂が入る、抜群の昭和テイスト。いい。
そして、男衆なイメージはどこに行くのかと思ったら、目の前で脱ぎ脱ぎし始める雅子さん真弓さん。ああ…猫ホテや。これが猫ホテや。そう思いました。目の前で衣裳チェンジ。

新境地と見るか、いつもの猫ホテ味を感じるか、なんとも絶妙なサジ加減でありました。
なんというか、欲を出しすぎて、ちょっと困っちゃいました今回は。

千葉さん見たい!と思うし、佐藤真弓さん見たい!と思うんだけれど、二人が絡んで生まれる空気は、もうちょっとトーンの変化やメリハリが出てたほうが良かったかな。
それでも、いつも佐藤真弓さんは魅力がUPしているのを毎回見ていたので、今回は千葉さんのお姿を目を皿のようにして堪能させていただきました…。。

ちなみに演出はとても好感を感じられました。ベテランさんの手作り感とも言える、派手じゃないけど丁寧でキッチリ見せてくれる印象。最後のほうで、花を散らすところとか、ラストシーンとか、メリハリもあって、見てて嬉しい。

今回も見終わって思ったのは、方向性とかやり方とかで、なにかが起こってるんじゃないかと思う猫のホテル。
ご本人たちが、観ている側の人の意見を聞いてみたいと思っているなら、いくらでもお話したいところだけど、この先どうされるのでしょうか。

正直、ここ何年か観てて思うのは、観客の入りとか、内容の評価とか、かなりブレてるんじゃないかと思う。
オレは千葉さんの昭和で男臭くて重たい話や演出と、ライトで笑っちゃうようなコントのような時と、どちらもキッチリ見せてくれるところが好き。
それがエンターテイメントだと思うもん。。
この先どうなっても、ついていきたい猫のホテルでした。

そうか、千葉さんの濃厚な話って、ちゃんと受け止められている観客がいても、なかなかご本人たちにフィードバックできてないんだろうな…毎回、千葉さんスゲぇって思ってたけど、どうリアクションしていいのか難しかったしな…。あれだけ気合入れてつくってても、思ったほど手ごたえを感じられなかったのだとしたら、もう作ってくれないのかもしれないし。。うーん。

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