« 大つけ麺博@浜松町 | トップページ | パワースポット成田山新勝寺 »

2011年10月 7日 (金)

「心脳マーケティング 顧客の無意識を解き明かす」ジェラルド・ザルトマン (著), 藤川 佳則 (翻訳), 阿久津 聡 (翻訳)

気づいたら同じスピーカーを10年も使っている私が八橋壮太朗です。

ジェラルド・ザルトマン (著), 藤川 佳則 (翻訳), 阿久津 聡 (翻訳)を読了。
いやあ。濃い。面白い。
この本の内容は琴線に触れるところが大量にあるので、後日ゆっくりとコメントしていきたい。

まずはamazon該当ページより概要を引用。

Publishers Weekly
ハーバード・ビジネススクールのザルツマン教授は、顧客調査とマーケティングに莫大な時間と費用が投じられているにもかかわらず、新製品の約8割が6か月以内に姿を消すか、収益予測を大きく下回る結果になっていると指摘する。これは「消費者が自分たちの世界について体験し考えていることと、その情報を集めるためにマーケティング担当者が使う手法とのあいだに大きなずれが存在している」ためで、意外でもなんでもないという。ザルツマンは、製品やマーケティング活動に対する消費者の反応の裏に隠された無意識下での価値を探るような、創造的な質問が必要だと主張する。
最近の興味深い一連の多面的な研究を用いてザルツマンがとくに強調しているのは、顧客の意思決定に関する記憶、隠喩、物語性の重要さ、そしてこうした発見をマーケティング担当者が利用する方法だ。彼が提唱する調査方法の規模や複雑さを心配するマーケティング担当者も、少数の顧客サンプルに創造的なインタビューを行うことによってターゲットとする市場で共有されている価値観を見いだすための効率的な手法に関する説明を読めば、安心するだろう。説明では、大きなビジョンと実践的な応用が常にペアになっている。またザルツマンは、市場の考えをうまく測定できるかどうかは、創造的な調査の開発と、集められた情報についての質の高い考察ができるかどうかにかかっていると、やや抽象的に注意を促している。さらに、製品の販促活動の枠組みを決めるにあたっては、その製品の機能と消費者に対する感情的なアピールについて、生き生きと伝えることが重要であるとも指摘している。

ザルツマンの、鋭敏で実践的な分析と豊富な成功例は、競争の厳しい市場に直面している人、さらにはより限定的なマーケティングアプローチを再考している人にとって、実に魅力的だろう。
Copyright 2002 Reed Business Information, Inc. --このテキストは、 ハードカバー 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)
「心‐脳‐体‐社会」を統合する新しいマーケティング・パラダイム。様々な専門分野をまたいだ視点でとらえ直した消費者像は、マネジャーがこれまで前提としてきた消費者像とは似ても似つかないものになるだろう―。

今回は総評…いや感想から。
マーケティングそのものは面白いし興味も尽きないけれど、その取り巻く話や人たちが放つ厭味・臭みがどうも好きになれない。そんな俺から見ても、これは真摯にバランスよく、しかも実態に即して深く語られている本。大絶賛であります。

本当に消費者の行動や心理を追求していると感じる。
まずは、消費者が普段の生活を大きく左右しているのは「無意識」「暗黙知」であるということに着目。人は、あらゆる行動にしっかりと意識的に判断したり、意味づけをしたり、理由をみつけたりしているわけではない。そこで、その無意識や暗黙知で大半を占められている心や脳の実際を調べている。

次に、科学的なアプローチについて語っている。
人が何かを認識したり、感じたり、どう意識したり行動するのか、ということを科学的に事例をつかったりしながら解説。認知科学や脳科学を引き合いに出して、ブランドの訴求や購買意欲などについてまで帰着させている。

もうひとつは、記憶とメタファー、物語を取り入れて消費者の心理や影響を考えている。ブランドやキャラクター性について言及。

以上の3つが本書のメインテーマ。これらは、消費者の真理に迫る研究や方法論を展開しているわけだけど、これ以外に最後に語られているのがマーケターの姿勢や資質について。最後にこれが来るのは、ちょっとホッとする。

はっきり言って、大絶賛。その理由は、失敗からは学び取る姿勢があるし、成功事例は成功事例として解説するものの、拡大解釈したり、固執することがないこと。いかに慣例や慣習、ステレオタイプと戦うことが大事かと言うことが終始一貫されている。さらに言うと、社会や企業、組織、人材、意思決定の実態まで漏れなく語られているのもスバラシイ。科学的なアプローチから、思い込みによる間違い、組織における意思決定まで包括されていて、そりゃこれだけのページ数になるわなあ、と思わされる。

マーケティングが嫌いな人ほど、読むと納得するかもしれない、良書。



心脳マーケティング 顧客の無意識を解き明かす Harvard Business School Press
amazonで確認する

« 大つけ麺博@浜松町 | トップページ | パワースポット成田山新勝寺 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/472600/41816504

この記事へのトラックバック一覧です: 「心脳マーケティング 顧客の無意識を解き明かす」ジェラルド・ザルトマン (著), 藤川 佳則 (翻訳), 阿久津 聡 (翻訳):

« 大つけ麺博@浜松町 | トップページ | パワースポット成田山新勝寺 »

リンク

フォト

VCおすすめ

  • ロリポップってエンジニアが優秀なんですよね。
  • じゃらんは優秀です。振り返ってみればだいたい使う。
無料ブログはココログ