« 巌流島@PARCO劇場(1996年) | トップページ | ヨーロッパ企画「ロベルトの操縦」@本多劇場 »

2011年9月16日 (金)

村上かつら「淀川ベルトコンベアガール」

神奈川県民の地元愛が近県に比べて強いことを最近理解した私が八橋壮太朗です。

作品のタイトル名がいつも気になる漫画家村上かつらさん。今回は「淀川ベルトコンベア・ガール」を読む。

いままでのタイトルは「CUE」とか。「サユリ1号」とか。ユリア100式って名前、近いかも…。今回の淀川ベルトコンベア・ガールは、映画「ドラッグストアガール」を思い出す。ちょっとだけ。

アマゾン該当ページより引用。

青春漫画の旗手・村上かつらが紡ぐ働く16歳の物語。
「ともだちが、ほしい!!」

………家庭の事情で高校にも進学せず、
大阪・淀川べりの小さなあげ工場で働く瀬川かよ、16歳。
大人たちに囲まれ、黙々と仕事するかよの職場にある日、
那子という美少女がパートタイマーとして働くことになり…?

ひとりぼっちのかよの小さな願い……同世代の親友を作ることは
かなうのか?

思春期の少女たちが抱える痛みと、喜び。
一生に一度、かけがえのない16歳の青春が今、始まる---!!
(※第1話~第6話収録)

編集者からのおすすめ情報
作者の村上かつら氏は週刊ビッグコミックスピリッツ誌上で
大学生の恋愛群像を描いた「サユリ1号」にて鮮烈にデビュー、
以来、一貫して青春の痛みを描き続けている漫画家です。
本作「淀川ベルトコンベア・ガール」では、十代の少女たちの青春を描くことに
挑戦しています。
待ち受ける人生の岐路を、彼女らが持つ一瞬の輝きを切り取りながらも、
地に足のついた形でじっくりと描く良作です。

アマゾンの内容説明はともかく、もともと関西味が出まくっていた村上かつらさん。今回のタイトルに淀川が入ってる時点で、ああ、関西な漫画か、ええなあ、と思った。

村上かつらさんの味といえば、絵本のような抽象的で記号的な雰囲気なのに、妙にリアルな設定があること。主人公の働く「はせ食品」は、油揚げをつくっている工場。住み込み。主人公の日常に欠かせないとは言え、やたら部分的に詳しいのに、生活感までは出ない。あくまでも主人公の主観から見た工場の生活が描かれている。なんてことだ。客観的な雰囲気が出ているのに、主人公の主観は守る。んで、妙にリアル。こういうのええですやんか。

主人公「かよ」ちゃんのすべてを描かない。友人になる那子のすべても描かない。その場そのときの感情を描く。これがええんや。

福井出身で中学出て住み込みで働く16歳。犯罪に巻き込まれるわけでも、勧善懲悪でもない。ファンタジーでもないしヒーローものでもない。田舎でもないけど大都会でもない淀川の阪急電車の通るガード下で声を上げているような「郊外型」。レビューとか紹介とか、いつも青春が青春が、って書いてあるけども。世間の青春モノが薄っぺらく感じるぐらい、絶妙なリアリティーのあるフィクションです。郊外型等身大。

んで、俺はそういうの好きなんでハマりますわな。そりゃ…。
あとは関西回帰現象が俺の中で発生しているかも。

淀川ベルトコンベア・ガール 1 (ビッグコミックス)Book淀川ベルトコンベア・ガール 1 (ビッグコミックス)

著者:村上 かつら
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する


淀川ベルトコンベア・ガール 2 (ビッグ コミックス)Book淀川ベルトコンベア・ガール 2 (ビッグ コミックス)


著者:村上 かつら

販売元:小学館

発売日:2011/01/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する


« 巌流島@PARCO劇場(1996年) | トップページ | ヨーロッパ企画「ロベルトの操縦」@本多劇場 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/472600/41278454

この記事へのトラックバック一覧です: 村上かつら「淀川ベルトコンベアガール」:

« 巌流島@PARCO劇場(1996年) | トップページ | ヨーロッパ企画「ロベルトの操縦」@本多劇場 »

リンク

フォト

VCおすすめ

  • ロリポップってエンジニアが優秀なんですよね。
  • じゃらんは優秀です。振り返ってみればだいたい使う。
無料ブログはココログ