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2011年8月10日 (水)

「報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪」上杉隆 烏賀陽弘道

日本橋は「にっぽんばし」と読まずに「にほんばし」と読む畑の私が八橋壮太朗です。
日本橋(にほんばし)の近くに日本銀行(にっぽんぎんこう)があるという謎。

さて、久々の書籍カテゴリ記事となりました。

「報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪」上杉隆 烏賀陽弘道(幻冬舎)
アマゾンより引用http://www.amazon.co.jp/gp/product/4344982223/

内容紹介
安全デマを垂れ流し、多くの人々を被曝させた記者クラブ報道の罪は殺人に等しい。
3.11以降、日本人が自らを守り、生き抜くためのメディアリテラシーとは何か。
未曾有の国難が続く中、政府・東電の情報隠蔽に加担した記者クラブ報道の罪が次々と明らかになりつつある。「格納容器は健全に保たれている」「ただちに健康に影響する値ではない」という言葉を何の疑問もなく垂れ流し、結果として多くの人々を被曝させた罪。放射能汚染水の海洋投棄をやすやすと看過し、日本を犯罪国家に貶めた罪。記者クラブメディアが国を滅ぼしたのだ。この焼け跡で、日本人が自らを守り、生き抜くために手に入れるべきメディアリテラシーとは何か。
著者について
上杉隆  1968年福岡県生まれ。NHK報道局、鳩山邦夫公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者を経て、2002年よりフリージャーナリスト。ゴルフジャーナリストとしても活躍。2011年いっぱいでのジャーナリスト無期限休業を宣言している。自由報道協会暫定代表。近著に『この国の「問題点」~続・上杉隆の40字で答えなさい~』(大和書房)他。
烏賀陽弘道  1963年京都市生まれ。京都大学経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。三重県津支局、愛知県岡崎支局、名古屋本社社会部、「AERA」編集部などを経て、2003年に早期定年退社。1992年にコロンビア大学国際関係大学院に自費留学、国際安全保障論で修士号。近著に『俺たち訴えられました!』(河出書房新社)他。

烏賀陽大学に入学させていただいている身としては、読まなきゃいかんでしょう!買わなきゃいかんでしょう!
ということで、買おうと思いましたが、今回はリアル書店で買いたい気分になりまして、ちょっと家の近所で探してみました。

…ありません。売り切れているのか、幻冬舎新書をあまり扱っていないのか。どっちもか。そんな感じです。
たまたま神保町へ行く機会があって、東京堂書店本店とふくろう店を探してみましたが…ありません。
まだ発売してないのか?と思いつつ、一緒に探していた「リトル・ピープルの時代」宇野常寛(幻冬舎)も見当たらない。
芸も無く三省堂本店に向かう俺。
ありました。どっちも。幻冬舎、ぜんぜん置いてないんか?とか思っちゃった。まあ、宇野さんの本はブ厚いので、ちょっと見送らせてもらって。

ちょっと脱線すると、宇野さんの本は、カルチャーのひとつの受け止め方としてとても参考になると思って読みたい(純粋なファン心理のひとつとして参考になる)のであって、一部でスネオ主義とか言われてもしょうがないよなと思うのであります。東浩紀さんの立場には賛成だけど、弱者に辛く当たる感じがして東さんにはついていけないと感じております。正しいと思うのは東さんだけど、応援したいのは宇野さんかな。

さて、そんな東浩紀さんの名前もチョボチョボ登場する、「報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪」上杉隆 烏賀陽弘道(幻冬舎)であります。相変わらず「してやったり」なブックデザインby鈴木成一デザイン室の幻冬舎新書であります。

基本的には対談本なんです。対談かあ…なんて思ったのは最初だけ。変に論じられるよりよっぽど読みやすいし、トーンが伝わるので、対談本でよかったと思ったぐらい。あと、編集さんの仕事がけっこう大変やろなと。

ざっくり言って、「メディア報道ってこうなんだろうな」となんとなく思ってたことが、実例を元に具体的に書かれているといった印象。なんとなく感じていることでも、さすがにメディア報道の実際ってわからないものなので、ふむふむそういう実態なのか、と関心して読んでいけました。

俺の視点から読み取ると、大きく2つの「問題」と、背景にある日本人マインドが描かれている。
1つは、メディアの構造的問題。メディア自体の、それぞれの会社組織の問題点や、企業姿勢の問題。伝統芸能化しているメディアそれぞれの表現。だいたい扱う記事の内容はどこも同じ。競争するどころか、各社メモ合わせ。
もう1つは、そこにいる人材の問題。サラリーマン記者がどう教育されて、どう行動するようになるか。どういう記事が優秀で、採用される記事なのか。旧態依然とした取材活動しか考えず、会社に縛られたがり、保守的にしか行動しない。
そして、背景にある日本人マインド。それは「ミスは許さない、けれど嘘には寛容」ということ。そして、海外では逆であると思うよ、ということ。

そうそう!と思った。
この本を、勝手に要約すると、「マスメディアは問題だらけでどうしようもない。でも、その背景にあるのは日本人マインド。ミスは許さないけど嘘には寛容。これを変えていかないとだめだろうし、そこは変えられる可能性があると思いたい」。
その上で、さまざまな報道表現に対して、想像力を働かせて、記事を疑いながら読むきっかけを伝えてくれる本です。
めっちゃオススメです。買いましょう。読みましょう。

報道災害【原発編】<br>事実を伝えないメディアの大罪 (幻冬舎新書)Book報道災害【原発編】<br>事実を伝えないメディアの大罪 (幻冬舎新書)

著者:上杉 隆,烏賀陽弘道
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する


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