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2011年7月28日 (木)

日本語は誰のものか

天下一品といえばこってり、こってりといえば天下一品だと思う私が八橋壮太朗です。
真面目な話もたまには書きたくなるんです。

前にも書いたことがあると思うけれど、中高生のころは国語の授業が嫌いだった。もっと言うと、テストに出てくる問題で、作者のいいたいことはどれか選択肢から選べ、なんていうのが嫌いだった。文章を読んで、字面どおりに受け止めるだけでは許されない場合がある。ストレートに書かれずに遠まわしの表現をしているものなんて、読解力なんて言えばもっともらしいけれど、どれだけ自分を殺して、書いた人間の意図に寄り添えるかという話だ。いや、勉強内容そのものを否定しているわけじゃない。どういう文章表現に対してどう読み解くことが正しいのか、公式見解として存在しているだけ。それを勉強することはとても大事。でも、その教えのままに個人の受け止め方や感受性が規定されるようでは、危ないと思う。

なんでこんなエントリを書いているかというと、最近になって国語教育を見直すべきじゃないかと思うようになった。

あまりにも、日本語はコレです!正しい日本語はコレだ!と言い過ぎている。

よく、ことわざの意味を覚えさせられました。「トドのつまり」とは?成長すると呼び名が変わる出世魚のボラが、成長していって最後にトドになる。転じて結局などという意味だそうで。俺は思いました。「知らんがな」。
あと、自分には能力がありません、と謙虚な姿勢で言うときに「ボクには役不足ですから」とかって言うと、それは間違っている!とご指摘されるわけです。本来は「自分にとっては、そのお役は不足している=たいした役じゃない」という意味だと。また俺は思いました。「知らんがな」。

俺はね、正しい意味を知らなくていいと言いたいわけじゃないんですよ。
昔のヤツらが「転じ」たりして作った言葉なわけですよ、こういうの。
なんで今、言葉を使っている俺たち現役「日本語ユーザー」は、転じたり、新しい解釈をしてはイカンのだ?
言葉は生き物でしょう?
「その言葉の使い方は間違っている」「言葉が乱れている」「ら抜きはイカン」
まあ、そう言いたくなる気分ぐらいは俺もなることはあるけどさ。
そんなこと言ってるから、新しい言葉をつくる能力が無いんすよ!
どんどんカタカナワードでしか表現できないものが増えてるんですよ!

日本語愛みたいなものがあるのだとすれば、もっと積極的に、日本語を使って欲しいと思う。ウェブとかパソコンとか、漢字で造語してくれよ。新しいモノには、新しい言葉を作っていかなきゃ使われなくなるよ!

電子メールとか言うけどさ。電子手紙って言わないでしょう。
便所とかって言わずに、トイレって言うでしょう。
日本語が美しいとか言ってる人は、ぜひトイレと言わずに便所と言うように心がけてほしいものです。
俺は「カワヤ」と言うのが精一杯。

んで。

日本語が好きで、正しい日本語を確立したい、教えたいというのは、わかる。
でもさ。日本語を「守りたい」とか。日本語が「乱れている」とか。
それって、本当に日本語が好きなんですか?
一度習得した「正しいとされる日本語」を既得権益のように振りかざしたいだけなんじゃないの?
自分は正しい日本語を知っているから、他人の間違いを見つけて足を引っ張りたい。粗探しをしたい。
そういう自己満足のような意地の悪い欲求があるだけじゃないの?

こういうことを言っていると、文化的な大事さがあるんだから、しっかりいままでの日本語を守ることは重要だというツッコミをされる気がします。

ええそうでしょう。否定はしません。否定はしませんが、コミュニケーションの道具としての日本語は、その既定路線ではダメになっていませんか?

婉曲表現を多用したり、主語がなくてもよかったり(主語は推測するしかない)。
ビジネスシーンに合う日本語って、発達してないんじゃないの?
ビジネスが欧米化してるとか、って思ったこともありましたが。
どちらかというと、新しい仕事、新しいビジネスがどんどん生まれているのに、日本語がついていってないだけ。
そう思うんですよ。俺は。

難解な表現を駆使したり、文化性を保持するための日本語ばかり教えて。
主語、述語を明確にして、コミュニケーションのツールとして使う側面はしっかり教育できてるんですかね?
読み解き、正しさを極めることに偏っていると俺は思います。

日本人お得意の二枚舌で、やっていきませんか。
正しいとされる日本語はコレですよ~。と教えつつ。
でも、俺らは自由に言葉を使っていってええよ、というのも教える。
んで、人の言葉を「間違ってる」とか「乱れてる」とか言って揚げ足を取らない。

それでいいと思う。

日本語は、俺らのものでしょう?

2011年7月26日 (火)

忘れられない人物

三軒茶屋に行くと、5割の確率で餃子の王将に入る私が八橋壮太朗です。

どんな大事なことでも忘れる自信のある(?)私ですが、忘れられない人物が居ます。
その人物は古岡基紀さん。野球人。
1998年(第80回大会)夏の甲子園決勝で、松坂(当時横浜)と投げ合った投手。京都成章のエースピッチャーでした。
決勝戦は、松坂がノーヒットノーランを決めて優勝した試合です。
まだ、そのときの記事がありました。
http://www.jiji.com/jc/v?p=baseball_library_o_28
時事通信、すごいね。
しかし、負けたとは言え、この大会での脱三振記録はナンバー1で、松坂よりも三振を取っていたスゴ腕。
とは言え、横浜には松坂以外にも登板した投手はいたけれど、京都成章は基本的に古岡頼みなので、基本的には毎試合連投。スゴ腕だけど、さすがに連投はキツイ。ハラハラしていたのを今でも覚えている。

で、この古岡さんをなぜ忘れられないのかというと。

同じ年、春のセンバツに出場したときには、岡山理大付に2-18で完敗しているのですが。
投げても投げても打たれる。制球もままならない。マウンドで泣きながら投げていたというではないですか。

それが、身体的にも精神的にも別人のように成長して夏の甲子園に帰ってきた。
しかも、緩急を使った変化球1本を武器にして。
そりゃ悔しかっただろうし、練習もしただろうけど。たんたんと連投しつづける姿、勝っても笑みがこぼれないその姿に、ハンパない精神力を感じるしかなかった。
ぶっちゃけ、「なんてヤツだ…!(俺より年下!)」と思って。
人の成長というのは、こんなにもスゴいものがあるのかと。どんだけ頑張ったんだよアンタ、と。

このとき松坂は、優勝したときにコメントで「自分が勝ったことでいろんな人に勇気を与えたい」みたいなことを言っていたんだけど。
まったくその言葉は刺さらなかった。まあ、勝って当然みたいな扱いとプレッシャーの中で、実際にやりきったのはスゴイんだろうけど。
ヤッカミとして言えば、強いんだから勝って当たり前やろ?と思ったんだよね当時。強いやつが勝って、なんか勇気もらえるか?と。弱かったけど勝った、っていうんなら、勇気もらえるだろうけどな。そう思ってた。

古岡さんのインパクトは、それだけ俺には強かった。
いまでも↓こんな記事が出てくるぐらい、印象深かったんだなあ。
http://www2.asahi.com/koshien/90/summer/OSK200807010064.html

今は、ヤマハで社会人野球をされているそうです。
検索したらイッパツで出てきました。
笑顔のコメントも…。
イッパツで検索できちゃうのも、ちょっとどうかと思ってしまうぐらい、現況が見てとれます。
夏の甲子園を見ると、思い出しちゃうんだよなあ。

2011年7月25日 (月)

荒野に立つ@シアタートラム

台風って、なんで台の風と書くのか気になってしょうがない日がある八橋壮太朗です。
日本語の造語パワーは侮れない。

さて、阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS「荒野に立つ」@シアタートラムであります。
まずは概要を引用してご紹介。

あらすじ@阿佐ヶ谷スパイダース公式サイトより

「目玉をなくしたのは君か」
と目玉の探偵は聞く。
「いえ、こうしてあるにはあるのですが」
と答えると、目玉の探偵はにやにや笑って、
「ほら、やっぱり目玉をなくしている」
と言った。

前作『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』以来一年半ぶりとなる長塚圭史の新作は、鬱鬱としたこの夢裡の魘されから、スリルな現への扉を開ける異色冒険譚!

作・演出:長塚圭史
出演:安藤聖/川村紗也/黒木華/斉藤めぐみ/佐藤みゆき/伊達暁/中村まこと/中村ゆり/中山祐一朗/長塚圭史/初音映莉子/平栗あつみ/福田転球/水野小論/横田栄司

書きたいことは2つ。

その1。
長塚圭史さんの仕事を目撃するのは今回で4つ目。
・失われた時間を求めて(阿佐ヶ谷スパイダース@ベニサンピット)
・SISTERS(パルコ劇場)
・葛河思潮社「浮標(ぶい)」@吉祥寺シアター
そして今回の「荒野に立つ」@シアタートラム。
今回は、パンフレット読みました。
で。
やっと。やーっと、長塚さんの活動の姿勢、どういうスタンスなのかが分かる気がしてきました。
毎回、気がするような流れでしたが、今回ようやく、ふむふむと思うようになりました。
時間をかけて、何本か観て、やっと。
表現や体験にチャレンジング、アグレッシブ。ストレートとか予定調和とかは避けたい。
いわゆる「おやっ」と思うもののオンパレード。
観ている内容を記憶してステージで起こっていることを汲み取ろうとしないといけない。
場当たり的に観ると、なにも受け止められないまま終わってしまう。話もさっぱりわからない。記憶力がないとキビシイ。。
目の前で繰り広げられるシーンのひとつひとつを、何かのヒントとするのもいい。マクガフィンと思って消化するのもいい。シーンの断片ひとつひとつを懸命に組み立てようとする行為を強いられる。
演るほうも観るほうも、それぞれ自由なんだということが前提にある。
…賛否両論になるのは当たり前。それよりも、そういう芝居だと知ってて観にいくのと、知らずに行くのでは大違い。何も考えずに楽しめると思って行くと、眠くなるか、なにも受け止めずに視覚的に観てオシマイ。要注意です(笑)
浮標(ぶい)の時は、友人が怒りだしたように、私もショーとしていかがなものかと思うほどでしたが、今回は比較的一般的なコンテキストの上に成り立っていると思う。ただ、あいかわらず観ている側が脳内で話を組み立てていっても、「あそことここが繋がってるんだな」というパズルの完成感覚がぜんぜん得られない。ディスコミュニケーションを恐れないアグレッシブさがココにある。
以上のことを、ふまえた上なら、また見に行きたいと思います。落ち込んでいる時とかに観ちゃいけません。

その2。
中村ゆり&初音映莉子のおふたり。げっ、めちゃキレイやんか…で話を汲み取るのを忘れそうになる。ステージ脇の最前列に座ってたんで、芝居の中心じゃないときでも気になってしょうがない。そこをガッチリ芝居に集中させてくれるのが中村まこと&横田栄司。ヤバイぐらい声がいい。惚れてまうやんか!ってぐらい聴かされる。この芝居は女性が主役っぽい感じだけれど、軸がしっかりしてたのはこの2人だし、この2人の芝居と思ってもいいと思えた。特に後半は中村まことさんの視点で観てられたので、抜群の安定感。

ということでした…。

え?安藤聖は…伊達さん中山さん長塚さんは…。転球さんは…。そもそも内容は。
記憶をたどっている芝居なんだな、と思うのにしばらく時間がかかる。そして途中でなぜか人を追いかける新聞配達の人が居るんだけど、持ってる新聞が「記憶新聞」。ああ。やっぱり。そこで確信を得る。…ていうか、最前列に座ってないと分からんよ!(笑)
あと、劇中に食べ物が出てくるんです。家庭料理というか家族の食卓みたいに、煮物とご飯とみそ汁と。おしんこと。で、ホントに食べるんですよ。おしんこは分かるよ。おしんこは。芝居の流れからも食べてもおかしくないと思ったよ。でも、その家庭料理、ホンモノやんか!俺の目の前で中村まことさんが普通に食うんすよね。普通に食べ物のニオイがプンプンやってくるわけです。えええええ…リアルな食事です。何も食わずに見に行った俺の腹が鳴るじゃないか(恥)

そんな感じで今日はライトに観てたんで(ちゃんと汲み取ってましたが)。いままで観たいくつかの芝居よりは、頭の中で組み立てられた感じがして、よかったかな。それ以上は書かないというか書けないというか。表現遊びに乗っかって、こちらもいろいろ遊ばせてもらえた気がしたので、比較的良い気分で劇場を出られました。

ツッコミを1つ入れておくと、芝居の作り手からすれば「何度も観れば、新しい発見や受け止め方ができる芝居」として作っている気がするけれど、観る側からすれば「はじめて観る感覚が一番大事で、自分なりの受け止め方をその場その場で感じれば良い芝居」なのだと思う。それは過去に観た長塚さんの3本の芝居も同じでした。ファーストルックを大事に大事にして、長塚さんとの一番勝負だと思って挑むのが正解だと思う。だから、良い意味で「また見に行きたい」とは思わない。それだけ毎回、ガチで芝居してくれてると思える。

2011年7月21日 (木)

アサヒ スーパードライ 新宿

パワースポットは場所ですが、パワーフードとかパワーブックとかも欲しい私が八橋壮太朗です。

前から気になっていたアサヒ スーパードライ エクストラコールド(氷点下のスーパードライ)を飲みたくて、いろいろ検索した結果、新宿にある直営店に行くことに。置いてある店って、高い店とか見晴らしが良い店とか焼肉とかばっかりなんだもんな。

なんというか。駅がめちゃめちゃ近いです。すごいねアサヒ。夕方早い時間なのに、人いっぱい!
暑いもんね〜!

Photo
まずはアサヒスーパードライ エクストラコールド。ぐるなびで探してたら、SD EXって略してあるのがあって、知ってないと分からんよそんな略称!SD=Super Dry EX=ExtraColdということですね。店によってはエキストラコールドと書かれてたり。エキストラかあ。
冷たくておいしい。こんなのが屋外で飲める場所があったらみんな行くでしょう。まあ、このお店はエアコンばっちりでしたけど。

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そしてプレミアムビールである熟撰。スーパードライのあとに飲むと、香りが引き立ってしょうがない(笑)

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そして隅田川ブルーイングアルト。ちょっと渋めの、おとなしい大人な味。がぶがぶ飲むものではないね。けっこう好き。

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ヒューガルデン ホワイト。ファミレスのドリンクバーにあるアンバサウォーターのような味。乳酸系で甘い。いろいろ楽しむなら、口直しに飲んでおきたい一杯。

Photo_5
ベル・ビュー クリーク。チェリーがブレンドされている果実味が強いビール。最初か最後に飲みたいタイプ。食前酒かデザート扱いかなあ。これもガブガブ行くんじゃなくて、濃いのでじっくり楽しいみたい。

これだけビールが楽しめるのはともかく、さすがビアホールだけあって、食事もビールに合う。お金さえ気にしなければ、ホームグラウンドにしてもいいと思う店でした。
前に来たときは、そんなこと思いもしなかったけど(^^;

アサヒスーパードライ新宿
http://r.gnavi.co.jp/g242902/

2011年7月20日 (水)

ベッジ・パードン@世田谷パブリックシアター

シーチキンって海の鶏という意味と思っていいんでしょうか。八橋壮太朗です。
たしかにチキンっぽい。

三谷幸喜作・演出「ベッジ・パードン」@世田谷パブリックシアター。

シス・カンパニーより引用しようと思ったけど、長かったので世田谷パブリックシアターWEBサイトより以下引用。

作・演出:三谷幸喜
出演:野村萬斎/深津絵里/大泉 洋/浦井健治/浅野和之

明治政府の命を受け、夏目漱石が英国留学へと旅立ったのは1900年のこと。
ロンドンから綴った漱石の手紙には、度々[ベッジ・パードン]なる女性が登場する。
生来の神経症的性質を抱え、漱石は異国の地でどんな人間模様を育んでいたのだろう?
三谷幸喜が描く“のちの文豪”と“ベッジ・パードン”の物語。

いやあ。三谷幸喜で世田谷パブリックシアター。チケット取れるわけねぇだろ、と最初から諦めていましたが、なでしこJAPAN世界一の瞬間を見ていると、いや、まだ当日券があるッ!と思い直して当日券専用ダイヤルへ電話。すでに電話受付終了しており、今回、日を変えてもう一度トライ。取れました。行ってみると、やはり人気で行列が。でも劇場に入ってみると、立ち見だったらとりあえず入れてもらえそうな雰囲気でした。ちなみに俺は最前列の補助席をゲット。8千5百円…まじかYO!わかってはいたけどさ。。。

ともかく観ました。

期待通りの大泉YO。失礼、大泉洋。そもそも三谷幸喜×大泉洋という組み合わせは、見るしかないでしょう。いやあ、よかったです。どう考えても期待されているその位置に、ちゃんと収まりつつ楽しませてくれました。明治のころの話なので、衣装からしてレイトンか…?とちょっと思うぐらい違和感なし。しかし、俺の席の周りは「うれしー(水曜どうでしょうの嬉野さん)がさあ…」とか言う人たちが多くて、大泉洋人気は凄まじいものがあります。

そして、そんな大泉洋期待で観にいった俺を反省させられたのが、他の役者の皆様。どの役者さんも魅力いっぱいであります。休憩挟んで3時間ちょいの芝居でしたが、一幕目の途中で、俺は心の中で謝っていた。みんな魅力的すぎる。中でも深津絵里には土下座です。でも呼び捨てでスミマセン。はっきり言って、三谷幸喜の作り出す女性はどこか現実味が無いので、けっこう悩ましいんじゃないかといつも思うぐらいですが、今回もソレはソレとしてやりづらそうな役をバッチリ好演。この芝居は深津絵里の魅力でリードされています。役じゃなくて、本人のパワーで。

そして、浅野和之。こちらもはっきり言って、卑怯です。そんないじり方あるかいな!ってぐらい、ボケまくる役。ネタにされる役。なんなんすか!笑いすぎ。11役やってるんでしたっけ。すごいなあ。まさか出オチみたいな使われ方をされるとは思わず、最初は笑っていいのか考えちゃった。なんて贅沢な。松坂牛でカレーとかコロッケとか作ってるんじゃないのかってぐらい、アレもコレも。。

パンフレットを見て、なるほどなと思ったのは、ちょっと今回の芝居は原点回帰みたいなところがあると。
そうなんすよ。東京サンシャインボーイズのころの味付けみたい。個人的には西村雅彦ポジションを大泉洋がこなしているのが大きいと思われます。あのポジションをこなす役者さんが見つかっていなかったんだろうと勝手に推測。もちろん扱いが近いというだけで別の魅力で楽しませていただけるので、新境地が見えて良かった。そして、浅野和之さんにいろいろやっていただくことで、サンシャインボーイズのドタバタ感とか、お約束感が引き継がれている。

野村萬斎さんは…唯一「さん」つけなきゃいけないと思っちゃうほど、なにか客演っぽい雰囲気が漂ってます。野村萬斎は野村萬斎なのであります。キャラが見えない。というよりは、骨子にしていたストーリーそのままに大切にされている感じ(東日本大震災のあとになって、笑わせる芝居にしたいと思うようになったらしい)。野村萬斎+愉快な仲間たち、みたいな印象。でも他に誰がやれるんだと言ったら、難しいだろうなあ。あの役。軽くてもだめ、重くてもだめ、理屈っぽくてもだめ。大雑把でもだめ。そう考えると、野村萬斎オーラを意識させない工夫をかなり施されている気がします。

そんなわけで役者さんばっかり書きましたが、種田陽平氏のART WORKを生で見るのが初めて。これは要注目でしょう。最前列だったんで、間近で堪能できましたが、休憩とかにキッチリ幕が下りるので集中して見られませんでした。でも、古い味のある窓の質感には目を見張りました。。ちなみに全く関係ありませんがチュンソフト「かまいたちの夜2」の美術監督も種田さんであります。

話はともかく、演出のバランスとしては、それこそ一気にメジャーになったころの三谷節。コアな部分は野村萬斎と深津絵里ですが、基本的には大泉洋&浅野和之の2人によって、コント見てる気分ギリギリのところにまで軸をズラしてくれます。

ちょっと脱線して大泉洋に関して。
演技してるところよりも水曜どうでしょうのほうが多く見ているので、まだなんとも言いづらいけど、真剣な表情をしていても噓臭く見えてしまうのが、俺的には悩ましい。食えない男像みたいなものが弱いな、と感じてしまった。なんというか、スゴ味が出せないように見えるというか。なんだろう、萩本欽一っぽい何かに近い。ドラマ「黄金の豚」の役が一番ハマってた気がする。今後に期待(というかもっと俺が見ないといけないわけで…)。

昔の三谷幸喜作品が好きだった俺が、最近の作品にちょっと距離を感じている理由が、ココに来て気づいた。
昔の作品は、時間軸がものすごく狭い。一晩の話とか、数時間の話とか。笑の大学でも、同じ時間帯を数日間続けるという、ある意味で狭い時間軸だった。そうか、ちょっとした「間」のシチュエーションの話が好きだったんだな。で、そんな短い時間で起こることは、なにかのミッションかトラブル。描いているものが違ったんだね。今更気づいたよ。まだ見てないヴァンプ・ショウも、そういう話だもんね。

というわけで、今の三谷さんと昔の三谷さんの、ちょうどどちらの味わいもある作品でした。

ベッジ・パードン@シス・カンパニー
http://www.siscompany.com/03produce/33bedge/index.htm

ベッジ・パードン@世田谷パブリックシアター
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2011/06/post_230.html

2011年7月15日 (金)

音楽劇 リタルダント@パルコ劇場

心の非常口が欲しい私が八橋壮太朗です。
NO EXIT!って感じですね、ここんとこ。

さて。パルコ劇場で始まった、音楽劇リタルダントを見てまいりました。
初日です。

キッパリ言いますと。
公式サイトのあらすじ程度しか読まないで観たほうがいいです。
なにも前情報を仕入れずに行ってもいいぐらい。
そして、また観にいくつもりなので、あまり書かないでおきます。

めちゃくちゃ感動しました。
良い評判が知れ渡る前に、早く観にいったほうがいいです。
感極まった人多数。

最後の最後で、大きめの地震がきて、ビビりまくりましたが…。
パルコ劇場って新しいわけでもないし、一番上の階だし、階段とか知らんし…。

あんまり人の仕事をどうこう言いたくないけれど、最後にひとつ書いておくとすると、プロモーション活動は否定的な見方をしています。
公式サイトの出演者コメントムービーと、twitterは、観ない方がいいでしょう。
とくに中身はありません。
コメントムービーは、出演者を困らせてるだけじゃないのか。と思ってしまいました。
twitterも、よくわかりませんね…。

芝居はめちゃくちゃいいので、絶対行ったほうがいい。
いままで観た芝居の中でも、最もオススメする芝居のひとつ。

音楽劇 リタルダント
http://www.ritardando.jp/

甲斐谷忍せんせいのチャリT、届くの巻 ONE OUTS渡久地Tシャツ

刺身に八海山が最強すぎると思う私が八橋壮太朗です。
いやあ、ウマイっす。

ついに届きました!漫画家甲斐谷忍先生が東日本大震災のチャリティー企画として作られた、オリジナルTシャツ。胸元に大きくONE OUTSの主人公、渡久地がデザインされています!!

Img_0617

いやあああ、めっちゃ嬉しいっ!

何が嬉しいって、Twitterで甲斐谷さんの呼びかけに乗っかって雀荘あらたまさんに申し込み。そして直接送られてくるという、この手弁当感覚の嬉しさ。こんな対応してもらって、何の不満も無いに決まっているではないかっ。

JUMPXも楽しみであります。

チャリティー参加してこんなに嬉しかったのは初めてだなあ。

翠山ポリスギャング…いや、ソムリエを読み返そうかな。ONE OUTSは読み始めると止まらないのでセーブ、セーブ(^^)

2011年7月12日 (火)

Lie lie Lie (永遠も半ばを過ぎて)

この夏、辛いカレーブームが到来している私が八橋壮太朗です。

中原俊監督の映画「Lie lie Lie」が好きなんだけど、まったくもってDVDになっていない。
これはどういうことだ!
…というエントリです。

まあ、言いたいこと言っちゃったんでアレなんですが。

豊川悦司が詐欺師ですからね。これは楽しいですよ。
佐藤浩市が写植オペレーター(もうそんな職業はないでしょうが…)。
鈴木保奈美が出版社の編集。前半は出てきません(^^)
原作が中島らも「永遠も半ばを過ぎて」。
では、あらすじを引用してご紹介。

Goo 映画 / Copyright(C)Kinema Jumposha, Co.,Ltd. All Rights Reserved. Copyright(C)MovieWalker
http://movie.goo.ne.jp/movies/p30695/story.html

不眠症の電算写植オペレーター・波多野は、昼も夜も黙々と写植を打つ日々を送っている。その彼のもとに高校時代の同級生・相川が現われ、生鮮食品買い付け会社の代表取締役をしていると説明し、商売の種である珍種の貝を預けていった。その貝を腐らせてしまって以後、相川は何となく波多野の所に居つくようになる。実は相川は詐欺師だった。仲間のよっちゃんと取り込み詐欺をはたらいて北海道へ逃亡した彼は、千頭組組長の娘・キキと関係を持ち、彼女から大金を借り逃げしたあげく、千頭組の田に命を狙われて波多野の元に辿り着いたのである。そんな折、波多野の出入りの印刷屋・三谷から医師協会年史競合プレゼンの話を耳にした相川は、自分を造本家だと売り込み、見事な話術と芝居とで年史製作の注文を獲得してしまった。いつの間にかその詐欺の相方をつとめていた波多野と言えば、睡眠薬でラリった時には、無意識に大量の原稿を写植機で打っている。相川はこれを、過去の外国に実例の見られる幽霊が書いた本として、出版社に売り込もうとした。応対した女性編集者の美咲は、原稿の内容に感嘆しながら、翻訳者だという相川の嘘も見抜く。だが仕事と会社と不倫上司の口説きに倦み、波多野の魂に魅かれつつある美咲は、自分も詐欺に加わることを条件に出版の話を進めていった。美咲は初版印刷部数の数字をわざと書き間違えて上司と会社に打撃を与えようとするが、結果、本は大量販売されることになる。文学者・平沢とのテレビ討論もあって出版は大成功となったが、その記念パーティの席で相川がキキと田に捕まり、キキを説得して相川を救う美咲の姿を見た波多野は、彼女へ抱いていた想いを閉じ込めてしまった。そして相川が去った数日後、もう無意識の原稿を打たなくなった波多野は、写植機を通じて美咲に想いを告白する。美咲もまた同じ想いだと応えたその時、相川が次の話を持って戻って来た。

この、写植オペレーター波多野の安定感と、いろいろ吹き込み展開の波が激しい詐欺師相川のコントラストが面白すぎる。だんだん波多野は感化されたのか突拍子も無い動きをしはじめるし、終盤は相川のほうが落ち着いてきている気もする。
しかし、この話の筋の面白さといったらアナタ!さすが中島らも様。
無意識に写植機で原稿を打つというアイデア、好きだなー。
編集者の美咲のキャラが男勝りなのが更に良い。
各所に「このあとどうなるんだろう」という期待感、ドキドキ感が詰まってる。
おすすめです。

VHSなら存在するんで、何度か借りて見てましたが、さすがに21世紀。我が家にVHSデッキはありません(^^;


永遠も半ばを過ぎて (文春文庫)Book永遠も半ばを過ぎて (文春文庫)


著者:中島 らも

販売元:文藝春秋
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2011年7月 8日 (金)

冷麺ランチ@チェゴヤ神保町店

七夕の短冊に書きたいことは「確変大当たり20連チャン」です。八橋壮太朗です。

本日はランチに冷麺を食べましたという話。
チェゴヤ神保町店であります。

Photo
上にはプチトマトや薄切り林檎が乗ってます。
酸味が効いててウマい。
何がスバラシイかというと、スープが半分シャーベット状になっているのです!
これは本格的。

おすすめです。

チェゴヤ 神保町店
http://www.chegoya.com/shop/jinbocho.html

2011年7月 7日 (木)

魚金 池袋

テレビもラジオも生放送が好きな私が八橋壮太朗です。
テレ朝でやってた「虎の門」とか良かったんだよな。

池袋西口というか北口あたりにある魚金に行ってきた。
魚金の本拠地は新橋。しかし、入れないんだなあ。人気すぎて。
そんなわけで池袋店に向かったわけでありますが。
やっぱり人気は変わりません。うっかり入れないギリギリな感じでした。

魚介類がメインの居酒屋といえば、浜焼き系が増えていますが、魚金は違います。ちゃんとその場で調理してくれます。
でも、一品一品が良く考えられていて、磯の香りがさらにおいしく感じる創作力。すばらしい。
しかも関心するのが、コストパフォーマンス。
高くは無い程度の値段だと思っていたら、ハンパ無いボリュームで提供してくれるのです。
ビビります。
だって、刺身3点盛り頼んだら、6点ぐらい出てくるんだもん!!

ちょっと、写真をとってみたので見てやってくださいよ。

ちなみに、大満足ですが、磯系なので塩分だけは高いと思われます!
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魚金 池袋
http://r.gnavi.co.jp/g376507/

2011年7月 4日 (月)

黒沢清「トウキョウソナタ」

雷鳥とサンダーバードの違いがよくわからない私が八橋壮太朗です。
同じとちゃうんか?

ずっと見ないで過ごしてきた黒沢清監督「トウキョウソナタ」をようやく見た。
見るのがもったいないというナゾのプレッシャーがある黒沢清さま。
初見のインパクトを最も大切にしておきたい監督であります。

で、やっと見ました。
なんと丁寧なツクリ。
…いろいろあって、いろいろ書きたいけれど、うまく表現できまへん。

死の表現が、相変わらずの味で、これぞ清節。
津田寛治一家が無理心中しているところはジャブ。
泥棒・役所広司が海に車で突っ込んだであろうタイヤの痕がいきなり現れる。
これですよ奥さん。
こういう表現が好きなんですよ俺は。
CSI:マイアミが好きなのも、そういうところ。

改めて関心したのは、コミカルに笑えるシーンがけっこう入れてあるところ。
役所広司を笑いに使うのは反則技だろ!と。
サービス精神を感じられて好きです。

表現としては、最初は香川照之にフォーカスがあって、そこから香川照之一家を描きつつ、最後はヨメさんの小泉今日子にフォーカスが移る。そして、最後は家族の話としてまとまる。
周囲の関係者の描き方がキッチリとポリシーがあって、つまり香川照之一家か、そうでないかで線引きがしっかりされている。息子(小学生)の担任の先生・児嶋一哉のキャラは見せるし、絡めるけれど、ただ担任であるという存在でしか描かない。そこにストーリーは与えられない。同じく息子のピアノの先生・井川遥も離婚したという状況は示してくれるものの、やはりストーリーは与えられない。そうやって考えてみれば、前半で香川照之と同じ境遇の身として現れる津田寛治と、後半に突発的な事故のように小泉今日子の前に現れた泥棒・役所広司は、その登場と死によって転換ポイントとして扱われている。見事なまでにキッチリ扱われているなあ。彼らもまた、死によってカットアウトすること、香川一家のストーリーを彩ること、という役割であって、ストーリーとして描かれるようには思えない。
なんて丁寧で、考えられた構成とストーリーなのだろうか。ううむ、とウナってしまう。
だって、息子の担任の先生・児嶋一哉の役割と、ピアノの先生・井川遥の役割がスマートすぎる。
息子の環境を描くこの2人は、どちらも親(香川照之/小泉今日子)と接点を持つ。担任は給食費の未納で接触するし、ピアノの先生は音楽の才能について手紙を送ることで繋がる。どういう役割のキャラなのかが、ほんとによく考えられていると感じる部分です。

ま、別の話として、井川遥がとても魅力的に収められています。男子は弱いっすね。あの井川遥は。

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販売元:メディアファクトリー
発売日:2009/04/24
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2011年7月 1日 (金)

CHOKDEE(タイ シーフード料理 チョークディ)@練馬

ピストン西沢さんが嫌いになれない私が八橋壮太朗です。
むしろ好きですが。なんか嫌いになりそうな気配がたまにするんですよね。

さて、本日は練馬に遠征いたしまして、ちょっと飲み食いする店を探して駅前の路地をウロウロ。
中華料理店と、串揚げの店、あとは立飲み屋が数件。なんでこんなに立飲み屋がいっぱいあるの?しかも面積が広い立飲み屋とか。意味がわからん…。どこも安くはないですね。高いかっていうと、絶妙な金額感。
ぐるっとまわって協議の結果、タイ料理店に決定。

CHOKDEE(タイ シーフード料理 チョークディ)@練馬

お店、広くて清潔感があって、厨房も広そう。ちょっとしたパーティもできる規模。路地から見たら、そんな風には見えません。
オーソドックスにシンハーを飲みつつ、いろいろ頼んでみました。

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うれしくていっぱい撮影。
ふつうにおいしい。
夏限定メニューがおいしくて、おすすめかも。

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