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2011年3月10日 (木)

三谷幸喜作・演出「国民の映画」@PARCO劇場

閾値を「しきいち」と読むことはできても、書くときには「しきい値」としか書かない私が八橋壮太朗です。

やっと三谷さんの芝居を初日に見ることができました。(プレビュー公演)
場所はパルコ劇場、演目は「国民の映画」であります。

はっきり言って、誰がキーパーソンなのか、すら知ってしまうと面白さが半減する芝居なので、見る予定だけれど下馬評が気になっているだけの人は、なにも情報を得ないで劇場へ行きましょう。当ブログはネタバレ前提の記事ですので、これ以上読まれないことをオススメします。ちなみに、休憩1回、上演時間3時間。予備知識なしでOKです。(チラシやポスターで戦中のドイツが連想できると思いますが、そこまででOK)

「国民の映画」 作・演出:三谷幸喜 出演:小日向文世 段田安則 白井晃 石田ゆり子 シルビア・グラブ 新妻聖子 今井朋彦 小林隆 平岳大 吉田羊 小林勝也 風間杜夫 1941年のドイツ・ベルリンを舞台に宣伝大臣ゲッベルスと映画人たちとの間で繰り広げられる人間ドラマ。芸術と権力の狭間で葛藤する人々を描く群像劇がここに誕生!

今回の「国民の映画」は、戦中ドイツで“映画大臣”と呼ばれるほど映画狂であった、ゲッベルス(国民啓蒙宣伝大臣)を中心に巻き起こるお話。戦中、劇作家が芝居の上演許可を求めて官とブツかる「笑の大学」を、なんとなく連想しましたが、だいぶ違います。基本的に笑えません。笑いを求めると肩透かしだと思う。独裁体制ナチスによる人種論、「ユダヤ人」の虐殺、という背景が鍵となります。途中で、少しだけ思わせぶりに触れますが、基本的に最後までこの背景は出てきません。この芝居の中核は、「芸術を愛しても、芸術から愛されることはない」なんていうセリフに表されるような、映画好きの大臣、俳優、監督たちの思惑、一喜一憂を見ていくことです。そして、芸術とは?総合芸術とは?を熱く語るほど映画に虜になった大臣の悲運を描いています。

なんだか文章で書くと、(俺の文章が下手ということを忘れても)よくわかりませんね。
でも、映画を愛し、映画が好きな人たちの気持ちが伝わればOK!という感じもします。

個人的には、群像劇か?と思いました。なんか消化不良。たぶん、キッチリ描くには3時間でも足りなかったんだと思った。それぞれの役の心境をバランス良く描けているわけではなかった。かと言って、誰かを中心に描きたかったのかというと、ちょっとそこも曖昧な印象。
勢いがあってノってるなーと思ったのは、今井朋彦 小林隆 風間杜夫の3人。風間杜夫さんはオイシイ役だった。
感情に訴えられるのは小林隆パワーに他ならない。
主役ゲッベルスの小日向文世さんは、たぶん頑張っても光って見えづらい悔しいポジションじゃないかな。ものすごく役にハマってたのに褒められること少なそう。あの役は小日向さん以外には考えられないと思うのに。

というわけで振り返ってみれば、3時間でも描ききれない内容だったんじゃないか三谷さん。という結論になりました。

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