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2010年12月30日 (木)

猫のホテル「イメチェン~服従するは我にあり~」@ザ・スズナリ

創設以来3連覇となる、ヒマ人・オブ・ザ・イヤー2010を受賞しました私が八橋壮太朗です。

猫のホテル「イメチェン~服従するは我にあり~」をザ・スズナリで見てきました。
何度も言いますが猫ホテは、奇跡的とも言えるバランス感がたまらない。
役者さんたちのバランス、ストーリーのバランス、上演時間的なバランス、ライトな演出と重たい文脈。ランチで安く懐石料理をいただく感じでしょうか。一流シェフが学校給食を作ってくれているような感覚かもしれない。ちゃんとしているのに身近。

そんなわけで、めちゃ久しぶりの猫ホテ本公演。待ちに待ってみればスズナリです。あの距離感は大好きだからウェルカムだけど、客数がそんなに入るわけではないから、そもそもチケットが取れるのか?というのが不安だったなあ。無事取れましたが。今回は「イメチェン」の再演。私にとっては初見。

中村まことさん、声が通りまくり。存在感出まくり。めっちゃスバラシイ。見ていてスガスガしい。
佐藤真弓さん、メガネがちょー似合ってる。見る毎にじわじわ魅力を確認させられる役者さん。
イケテツはツイッターで絡んでくれないのでおいておいてw
市川しんぺーさんは、もうちょっと見たかった。でも持ち味は出ていて、満足。
そして相変わらず、このメンバーを生かす本を作る千葉さんすげぇなと思うのでありました。
どの役者もバランス良く生かせる本を作るのは、当然大変なのでしょう…新作期待してます。
「レトロ」「昭和」は好きだけど、それを訴えるわけではないのがうれしかった。

公演数日目と千秋楽を見ましたが、やっぱり風邪ひいてましたね?何人か。
おもいっきり水かぶってるもんな…。声がつぶれた、っていう声じゃないもん、あれはw

ラストで雪が降るところは見事で、芝居のことを外して、どうやって降らせてるのか気になってしまうぐらいの出来栄え。

よい年末を迎えることができました。

2010年12月23日 (木)

「黴菌(ばいきん)」@シアターコクーン

湯呑みにお茶を淹れると、ぼんやりと幸せな気がする私が八橋壮太朗です。

抽選に漏れるのは当たりまえ、でお馴染みのケラリーノ・サンドロヴィッチな芝居「黴菌(ばいきん)」をシアターコクーンで見てきました。
いやね、ひょっとしてと思って、当日券発売開始時刻に10分ぐらい遅れて行ったんです。販売は始まってたんですが、まだ列は存在していて、最後尾に並びました。並んでいた人はほとんど消化されていて、すぐに自分も窓口へ。立ち見席が、まだまだ余裕があって選べました。やっぱりな。立ち見が全部消化するぐらい昼間っから並ばないよな。

さて。開演。

昭和の終戦間際と直後の話です。ヒキとヨリで言うとヨリだ、というコメントどおり、大きな家の家族親族の人間関係で成り立っています。

うまく言えませんが、コクーンに来るお客さん用に最適化してるんだなーという印象がありました。

やっぱり舞台が広くなっていけばいくほど、いい意味で一方的な勢いをもって観衆を圧倒する演出はやりづらいものなのでしょうか。主にいらっしゃるお客さんの層を考えると。途中でついていけなくなる人とか、いるような気がするし。

ストーリーは兄弟が軸ですが、パフォーマンスとしては女優さんたちの魅力がハンパない。
個人的には、やっぱりステキな緒川たまきがイチオシ。声も優しく高いトーンがたまらない。衣装も似合ってる。
ともさかりえの個性が活かしきれてないと思うけれど、活かしてしまうと、目立ちすぎて全体のバランスがとれないんだろうな。ちょっとそこは我慢してひそかに応援しよう。

誰が主人公なのか、少し気になっていくツクリです。
しかし、30分も過ぎれば気づくでしょう。そんなことがどうでもいいことであることが。

徹底的な三人称視点で見入ることができる。
その気持ちよさを体感できる芝居でした。

とにかく、立ち見でも十分堪能できました!

2010年12月11日 (土)

電子書籍の関係者さんへ。コンテンツリッチに気をつけろ!

プリン体を気にするようになった私が八橋壮太朗です。

テレビ東京の番組「カンブリア宮殿」で、電子書籍をテーマにした回があった。
番組MCでもある村上龍が自身の電子書籍を扱う会社を立ち上げたことと絡めての1時間番組だ。

基本的に2種類の取材で構成されていた。

ひとつは、電子書籍元年とも言われる今年の、関係するであろう各業界の動きについて。
火付け役とされるiPadやキンドルを紹介しながら、印刷会社や出版社が業界団体をつくったり、電子化製作、制作を行ったり、電子書店を立ち上げていることが取り上げられていく。
このあたりは、経済番組をいくつもつくるテレ東らしく、注目される各社の要人やビジネスの現場にカメラを入れて説得力のある絵づくりでコンパクトにまとまっている。

そしてもうひとつは、村上龍の視点。著者として電子書籍をどううけとめているのか、どういう立場なのか。番組の半分ぐらいは使って伝えていた。
村上龍の発言は、面白い。
・出版社は紙の本をつくるプロはそろっている。でも、電子書籍のプロがそろっているかといえば、そうじゃない。だから自分で(そういう会社を)つくるんだ
・(さまざまな会社が)電子書店をオープンするって言ってるけど、(扱う書籍は数万タイトルをそろえると言っているが)ほんとにできるのかなあ

そして、村上龍の「限りなく透明に近いブルー」の電子書籍版を紹介しながら、従来の紙の本ではできない面白いことができると言う。
その本は、タイトル画面でメニューを選ぶと、村上が学生時代に執筆した直筆の原稿を見ることができるというもの。
面白い。
画像や写真、音楽、映像など、紙の本にはできない電子書籍の可能性を、もっと使って面白いものを提供していくべきだという主旨を言っていたと思う。
そして番組は終わった。

ちょっと待てよと思うのが、八橋。

写真が使える、音楽が使える、映像が使える。
そう、いつものアレだ。
「マルチメディア」
「リッチコンテンツ」

身の毛がよだつ「なんでもリッチ」症候群。
Flashサイトが嫌いな人も多くいるということには気づかずに、リッチなことはいいことだ!という妄信的なWeb制作者が、少なくなかったことを思い出す。
使ってる?DVDのマルチアングル。ケータイのムービー収録。
カバンにいろいろ詰め込んで、外に出て、結局カバンの中身をまったく使わずにそのまま帰宅する。
それと同じこと。
あったほうがいい、と思って、いろんなものを詰め込むけれど、結局要らなかった。
しかも、使わないものをわざわざ運んで、なにもせずに、そのまま家に持ち帰る。
まったくの無駄。

何度繰り返したらわかるんだ。

Wiiだって、振り回せるコントローラのおかげで、いろいろできるようになった、面白いことができるぜ!という話だった。
実際はどうか。
面白いけど使われない。
売れてない。
振り回さずに、横持ちしてボタンをポチポチ押すゲームばかりになったじゃないか。
それどころかクラシックコントローラとか言って、昔からあるようなゲーム用コントローラとして使うようなもので遊ぶものばかりじゃないか。

ひそかにサービスが終了したNTTDoCoMoのプッシュトーク。
仲間内でケータイがトランシーバのように使える、というアレだ。
ガンガンにCMやってただろ?
わざわざ専用ボタンを各機種につける力の入れ様。
使われなかったんだろうな。
終わったよ。
評判が悪い、とかじゃないと思うんだよ。こういうのって。
評判が無い、というのが正しい。
興味が無い。要らないんだ。

あれもできる、これもできる、っていう妄信的なコンテンツリッチに気をつけろ!

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