« 軍団(カムカムミニキーナ@シアターアプル) | トップページ | ヒット率99%の超理論(五味一男) »

2007年10月14日 (日)

内側から見た組織

学生のころ、私は某社の社内資料を作るアルバイトをしていました。お客さんに見せるプレゼン要の資料だったり、キャンペーンで配る小ロットな印刷物なんてものを作ったり。社内の出力センターのようなところです。

そんな部署にいると、とても社外に出せない資料を作るときもあります。たとえば、部署の再編のために社内の管理職からヒアリングをするような丸秘案件もありました。数が多くて、そんな内容まで目を通すことも無かったのですが、たまたま目に留まった文章がありました。それは、社内の各部署の役割が幅広すぎること、部署どおしで重複する役割や課題が多いこと、その割に横のつながりが全くないこと。なんだ、こんなに立派(に見える)な会社でも、抱えている悩みはベーシックなことなんだな。

それでも、それに続く内容には驚きました。自分たちの会社のあり方、ポジションって何だと思う?という質問に対して、ほとんどの管理職たちは「わからない」というを回答しているのです。自社のことがわからない。業種も、役割も、幅広くやりすぎていてわからないのだそうです。広告を中心としたその会社は、コンサルティングもやりますし、イベントやCMやキャンペーンもやります。当然、媒体も。でも、広告というククリでは表現できないほど幅広くやりすぎているのです。しかも、幅広くいろいろな部署がある、という意味ではなくて、なんでもやる部署がいっぱいあって、それぞれの得意分野が微妙に違うだけ(突き詰めれば担当者の得意分野が違うだけ)なのです。

このことは、単なるバイト君だった私には、とても衝撃的でした。自分たちの会社を、どういう会社なのか説明できないのです。社員ひとりひとりの仕事は説明できても、会社という枠組み、組織の説明ができない。すごい悩みをかかえているのでした。この衝撃は、就職活動をするときに大きく参考になりました。会社を調べるときは、その会社の説明していることよりも、取引先や沿革を分析するほうがわかりやすいのです。会社として主張していることは、ワンマン経営でもない限り、実のところよくわからないのです。

こういう視点で見てきた経験から面白いなと思うのは、求人の採用応募の時に書かされる作文です。「弊社はどういう会社だと思いますか」「弊社でどういう仕事をしたいと思いますか」という質問。こういう会社、けっこうあります。これは、なにも解答が用意されているのではなかったのです。会社に対する認識と、やろうとしている仕事が会社と一致しているか。応募者ひとりひとりと向き合って、すり合わせるしかないのです。ほとんど、病院の問診と同じ。

« 軍団(カムカムミニキーナ@シアターアプル) | トップページ | ヒット率99%の超理論(五味一男) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/472600/8293604

この記事へのトラックバック一覧です: 内側から見た組織:

« 軍団(カムカムミニキーナ@シアターアプル) | トップページ | ヒット率99%の超理論(五味一男) »

リンク

フォト

VCおすすめ

  • ロリポップってエンジニアが優秀なんですよね。
  • じゃらんは優秀です。振り返ってみればだいたい使う。
無料ブログはココログ