« 電話表現に見る時代の流れ | トップページ | 最近の人 »

2007年10月28日 (日)

KKP#5 TAKEOFF~ライト三兄弟~

KKP#5 TAKEOFF~ライト三兄弟~(@銀河劇場)

久々に見ました、小林賢太郎。ちょうどビデオ撮影をする回だったらしく、カメラとカメラマンがちらほら。内容はバッチリ。台風が来ているというのに行った甲斐がありました。無理だと思った人も多いのか、当日券で入った人も少なくて、2階席や3階席のボックスシートはガラガラで、ちょっともったいない。

ここからはネタバレ気味なので、ご注意を。

話の筋は分かりやすい。自転車で旅をする若者と、飛行機マニアの旅行代理店の営業マン、近くに居合わせた大工という3人の男が偶然出くわして、昔の飛行機の設計図を手に入れ、みんなで作ろうとする話です。90分ぐらいの公演で、とっても見やすい。立ち見にも向いてると思います。もう1回見にいってもいいなあ。

小林賢太郎には勉強させてもらえることが多くて、今回もいろいろと学ばせてもらいました。話がシンプルで分かりやすい中で、3人の役がどういう設定で、どんな会話に発展するか。どういう動きをするか。しっかり見れば、どれも小林賢太郎カラーが出まくりです。演出もしているのですから、当然ですけど、そういうことが言いたいのではなくて、表現って、人のカラーを全面に出していいものなんだということを改めて感じました。彼が作った作品なので、正解は彼が作ったもの以外の何物ではない。この作品は、同じストーリーでも、役の設定からセリフまわし、動きや間合いまで、味付けを変える余地はいくらでもある作品です。ですが、別の誰かが、とてもいい脚色をし、演出をし、人の心をつかむとしても、きっとそれは彼の作品の正解にはならないのです。そう強く思わされました。

彼らは作品を通してメッセージを訴えることが最優先だと思ってはいないはずです。自分のスタイルで、人を楽しませることを大事としているのだと思います。以前、テレビドラマ「古畑任三郎」で描かれるトリックや設定がおかしいという批判が展開されたことがありますが、それに対して脚本の三谷幸喜は、あれは「田村正和アワー」であって、面白く楽しく見るためのものなので、トリックとして正しいかどうか、設定が正しいかどうかは突き詰めるつもりは無かったと話しています。そうする必要もないとも言っています。小林賢太郎の作品を見ていると、同じようなことを感じます。彼は彼のエンターテインメント性を様々な作品という形で切り出して提供することが主体なのでしょう。今回の作品を見ても、セリフまわしや間のとりかた、コント的なネタの部分も彼が発想するであろう世界観に偏った部分が多々ありました。でも、それが良い形に表れています。それが別の人のカラーで表現されてしまっても、正解にはならないでしょう。主体性って、こういうことなんだなと、いい勉強になりました。

当然、面白く楽しく見られました。何度も爆笑させてくれてありがとう!でも、客層はちょっと距離を置きたいタイプも多いのがネックですなあ。

« 電話表現に見る時代の流れ | トップページ | 最近の人 »

芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/472600/8646089

この記事へのトラックバック一覧です: KKP#5 TAKEOFF~ライト三兄弟~:

« 電話表現に見る時代の流れ | トップページ | 最近の人 »

リンク

フォト

VCおすすめ

  • ロリポップってエンジニアが優秀なんですよね。
  • じゃらんは優秀です。振り返ってみればだいたい使う。
無料ブログはココログ